スーパーカミオカンデ等を視察

8月28日(水曜日)
教育、科学技術・学術

  8月28日、盛山大臣は東京大学宇宙線研究所の神岡研究施設においてスーパーカミオカンデ、ハイパーカミオカンデの建設現場、そして、大型低温重力波望遠鏡 KAGRAを視察し、相原博昭東京大学理事・副学長や梶田隆章卓越教授など関係者と意見交換をしました。

  スーパーカミオカンデは地下1,000mに広がる巨大な研究施設で、宇宙から降り注ぐ放射線(宇宙線)の一つであるニュートリノを観測します。東京大学の梶田隆章卓越教授はこの装置を用いた研究でノーベル物理学賞を受賞されました。
  現在、その約8倍の有効質量を有し、ニュートリノの検出性能が飛躍的に向上するハイパーカミオカンデを2027年の観測開始を目指して建設中であり、地下600mに掘られた巨大な空間を視察しました。

  また、KAGRAは宇宙から届く重力波のほんのわずかな動きをとらえるため、鉱山を活用して設置された装置であり、振動をできる限り減らしている繊細な仕組みを取り入れ、これまでの電磁波ではなく重力波を使って観測することで未知の宇宙の姿を明らかにすることが期待されています。KAGRAの装置は能登半島地震により一部が壊れてしまいましたが、地元の方々の寄付や支援の下で復旧作業を進めている状況をお聞きしました。

  意見交換では、相原理事から地元の方々の御理解と御協力への感謝の思いとともに、引き続き支えていただけるように努力していく旨お話がありました。

  また、都竹淳也飛騨市長と意見交換を行い、スーパーカミオカンデなど宇宙の解明を目指す日本が世界に誇る観測装置の存在は、子供たちに夢を与えるとともに子供たちはじめ市民が自慢に思っている、とのお話がありました。

  盛山大臣は、今後の宇宙の謎の解明に向けた期待とともに、文部科学省の役目は研究環境を整え日本の知の力を他国に負けないように高めていくこととし、頭脳と日本のモノづくりの融合が上手く行くよう日本のメーカーにも御協力いただき、研究が更に進展していくことへの期待を述べました。

▼スーパーカミオカンデ
https://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/sk/別ウィンドウで開きます
▼ハイパーカミオカンデ
https://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/hk/別ウィンドウで開きます
▼大型低温重力波望遠鏡 KAGRA
https://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jp/別ウィンドウで開きます

【ハイパーカミオカンデの建設現場視察】

【スーパーカミオカンデ視察】

【大型低温重力波望遠鏡 KAGRA視察】

【意見交換】