世界最高水準の研究開発~新産業創出拠点「殿町国際戦略拠点キングスカイフロント」を視察

6月3日(月曜日)
科学技術・学術

  6月3日、盛山大臣は、川崎市にある「殿町国際戦略拠点キングスカイフロント」を訪れました。
  キングスカイフロントは、最先端医療、がん医療技術開発などのライフサイエンス分野や環境分野における世界最高水準の研究開発から新産業を創出する拠点として川崎市が整備し、約80機関の研究所や企業等が進出しています(2024年5月現在)。
  視察では、ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)と公益財団法人実中研を訪れました。

  iCONMは、キングスカイフロントの中核研究施設として多彩な企業や大学の人材・知財・成果が集積するオープンイノベーション施設です。例えば、体内をスマートナノマシンが24時間巡回することで、病気の予兆を発見、診断、治療まで行う“体内病院”システムの実現等を目指しています。すでに10社のベンチャー企業が生まれ、新たな診断・治療法等の臨床試験が開始または開始予定であるなど、産学官連携の成果が次々と生まれています。
  また、実中研は動物実験を軸として、実験動物の開発、事業化、それを支える病理解析、画像解析等、高い技術で医療・医学に貢献することを目的とした研究所です。

  盛山大臣は、これら両施設の概要を聞くとともに、関係者との意見交換や、施設内の見学を行いました。そして、日本の研究基盤の裾野を広くし、頂点をどんどん高くして、これは日本でしかできない最先端の研究や技術等となるよう、これからの展開に期待し、文部科学省としてもお手伝いしていきたいと述べました。

  我が国の経済発展や、国内外の社会課題の解決を実現していくためには、産学官が連携して持続的なイノベーションの創出に取り組むことが重要であり、文部科学省では、引き続きイノベーション創出のための環境整備を進めてまいります。

参考
▼殿町国際戦略拠点キングスカイフロント
https://www.king-skyfront.jp/別ウィンドウで開きます
▼ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)
https://iconm.kawasaki-net.ne.jp/index.html別ウィンドウで開きます
▼共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)
レジリエント健康長寿社会の実現を先導するグローバルエコシステム形成拠点(CHANGE)
https://change.kawasaki-net.ne.jp/別ウィンドウで開きます
▼実中研
https://www.ciea.or.jp/別ウィンドウで開きます