5月30日、盛山大臣は、東京都立光明学園を視察しました。光明学園は肢体不自由教育部門と病弱教育部門から成る特別支援学校で、小学部・中学部・高等部を有しています。国立成育医療研究センター内に分教室があるほか、その他医療施設への訪問教育も行っています。
視察では、医療的ケアや自立活動の様子、高等部の授業などを見学するとともに、保健室では、児童生徒ごとの担当看護師やケア内容などが細かく記載されたボードを拝見しながら個々に応じた医療的ケアの対応や看護師の勤務体制等について説明いただきました。
見学後、盛山大臣は、島添統括校長や同校の眞﨑PTA会長代表、有吉全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会会長と意見交換をしました。
保護者の思いとして、一人一人に応じた指導により、子供たちが学校内で生き生きと過ごせることに対して教職員への感謝と、卒業後はそれまでの学校教育で培ったことがなかなか生かせないのが現状であり、生涯にわたり生き生きと学び続けられ、いかに次につなげていける社会になるかが課題というお話などをお聞かせいただきました。
盛山大臣は、障害のある子供たちが学ぶ環境の充実に対し、教職員の皆様の日頃の取組に感謝を述べるとともに、ハードのバリアフリー化は進んでいる一方で、重要なのは心のバリアフリーであり、他人事ではなくいかに自分事としてとらえられるか、時間はかかるがその心のバリアフリー化を一歩一歩進めていきたいと自身の体験も踏まえて伝えました。
島添校長は、教職員間の情報共有や業務軽減のためのDX化や職員室の環境整備等の取組と共に、障害の程度が重く自分では意思表示が難しい児童生徒への教育をどう進めていくか、教員の育成がとても大切であると話されました。
文部科学省としては、引き続き、特別支援教育の充実に努めてまいります。
参考:東京都立光明学園
https://komeigakuen-sh.metro.ed.jp/site/zen/