5月18日、宮城県仙台市にてNanoTerasu(ナノテラス)運用開始記念式典が開催され、盛山大臣が出席しました。
盛山大臣は祝辞で、
「NanoTerasuは、世界最高水準の軟エックス線分野の放射光施設であり、学術界から産業界に至るまで幅広く研究者の皆様に利用されることで、イノベーションの創出に貢献することが期待されています。
さらに、東北大学青葉山新キャンパスに位置し、施設のユーザーのみならず、学生・若手研究者、スタートアップ、児童生徒や地域住民など、様々な主体が集うイノベーション・エコシステムを形成するにあたって好立地です。NanoTerasuを中核としたイノベーション活動が加速していくことを楽しみにしています。」
と話しました。
文部科学省としては、官民地域パートナーシップに基づき、イノベーション創出に向けて、NanoTerasuの整備・共用を着実に推進してまいります。
💡NanoTerasuってなに?
3GeV高輝度放射光施設NanoTerasu(ナノテラス)は、1メートルの10億分の1というナノの世界を観察することができる世界最高水準の先端大型研究施設です。
NanoTerasuは、電子を加速器によりほぼ光の速さまで加速し、太陽光の約10億倍にも及ぶとても明るい放射光というX線を発生させ、これを物質に照らすことにより観察を行います。このような観察を通じて、基礎科学はもちろんのこと、エネルギー、材料、デバイス、バイオ、食品など様々な産業領域において幅広く利用され、科学とイノベーションの両面を支えます。
NanoTerasuホームページ
https://nanoterasu.jp/