5月8日、盛山大臣は国立極地研究所と日立製作所中央研究所を視察しました。
国立極地研究所では、野木所長から研究所や極域研究の概要説明を受けたあと、南極や北極等から採取された過去の空気が閉じ込められたアイスコア資料が保管されている-約40℃の低温室、南極で採集された鉱物等の年代測定に活用される二次イオン質量分析ラボラトリーの分析計(SHRIMP)、南極・北極科学館などを視察しました。
盛山大臣は、
「宇宙や深海と同様、極域についてはその環境変化など、未だ十分に解明されていないことが多い。国立極地研究所が引き続き、気候変動の将来予測など、地球規模の課題解決に向けた観測、研究に取り組まれることを期待しています。」
と述べました。
続けて、日立製作所中央研究所を訪問し、西澤執行役常務らから日立製作所における研究開発の概要、及び博士人財活用の取組について説明を受けたあと、量子コンピューターや産業用メタバースなど、最先端の研究開発の現場を視察しました。
役員や研究者らとの意見交換では、盛山大臣は、特に「博士人材の活躍促進」について、さまざまな取組をいただいていることに感謝申し上げ、引き続き、人文社会分野も含め、博士号取得者の処遇の向上やキャリアパスの整備などを通じて、学生等が博士課程を目指したいと思える環境づくりにご協力いただきたいと述べました。
文部科学省では、今回の視察や意見交換を踏まえて、極域研究の推進や科学的知見による国際社会への貢献、博士人材の活躍促進を含めた関係施策の充実に取り組んでまいります。
【国立極地研究所】
【日立製作所中央研究所】