米国エネルギー省(DOE)との間で「ハイパフォーマンス・コンピューティング及びAIに関する事業取決め」に署名

4月9日(火曜日)
科学技術・学術

  4月9日、訪米中の盛山大臣は、米国エネルギー省(DOE)のターク副長官と会談を行い、AI for Science等で新たに日米協力を実施するため、「ハイパフォーマンス・コンピューティング及びAIに関する事業取決め」に署名しました。

  本事業取決めは、2014年に事務レベルで署名された計算機科学及びソフトウェアに関する事業取決めに代わるもので、昨今、生成AIに関する技術革新や、計算資源の重要性が高まっている状況を踏まえ、日米間で、AIやハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)分野※における協力を大幅に拡大することに合意しました。

  文部科学省は、この新たな事業取決めに基づき、AI基盤モデルを科学研究に活用する「AI for Science」等での日米協力を積極的に推進していきます。

  AI for Scienceは、科学研究の手法や研究そのものに大きな変革をもたらす可能性があるものと期待されています。今後日米両国でAI for Scienceを実現し、あらゆる分野で科学研究をリードしていくため、科学研究向けAI基盤モデルの開発、シミュレーションとAIを組み合わせた計算の高度化、先端的な計算機の開発・整備に必要な知見の共有などに協力して取り組みます。

  去る4月5日には、理化学研究所と米国エネルギー省傘下のアルゴンヌ国立研究所が、AI for Scienceに関する覚書を締結しており、今般署名した事業取決めの下、こうした日米連携の更なる拡大を図ってまいります。

※ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)分野…スーパーコンピュータをはじめとする高性能演算を用いた研究分野