博士人材の社会における活躍促進に向けたタスクフォース第2回を開催し、経団連からヒアリング

12月25日(月曜日)
教育、科学技術・学術

  12月25日、盛山大臣を座長とする「博士人材の社会における活躍促進に向けたタスクフォース(TF)※」の第2回会議を開催し、盛山大臣、あべ副大臣、今枝副大臣が出席しました。

  今回は、日本経済団体連合会の小路明善副会長、長谷川知子常務理事に企業、経済界から見た博士人材の育成・活躍に向けた考え方や取組等をお話いただき、意見交換しました。

  小路副会長からは、経団連の会員企業における博士人材の採用や育成等の取組状況等について紹介いただいた他、博士人材は高い専門性に加えて、総合知・メタ認知能力を活かして、専門分野以外での活躍機会も与えチャレンジさせることが、ビジネスの世界で活躍するためには重要であると述べられました。

  盛山大臣は、文部科学省としては、産業界と連携したインターンシップの強化・充実を図り、博士人材と企業が出会う場を一層充実していきたいと述べました。また、博士後期課程に進学する時間的・経済的ハードルが高いと考えられるため、社会全体で進学のインセンティブを作っていくことが必要であるとし、産業界にも協力をお願いしました。

  直近の学校基本調査においては、博士後期課程入学者数の増加や博士後期課程修了者の就職率の向上など、明るい兆しも見られており、今後も、本TFでは当事者である博士後期課程学生の皆さんや大学関係者とも直接意見交換する機会を持ち、具体的な施策を検討してまいります。

  ※「博士人材の社会における活躍促進に向けたタスクフォース」
日本における博士課程への入学者は減少傾向にあり、他国に比べて博士号取得率が低い状況である。その背景には、経済的負担や、国内における博士号取得のメリット、博士人材のキャリアパスの不透明さなどがあげられる。博士人材の能力が社会において正当に評価されるとともに、博士人材の強み・魅力を可視化し、アカデミアのみならず、社会の多様なフィールドで一層活躍することを後押ししていくため、盛山大臣の下に本TFを設置し、取り組むべき施策等について集中的に検討することとした。