盛山大臣が日本原子力研究開発機構(「常陽」、HTTR、J-PARC、東海再処理施設など)を視察

12月18日(月曜日)
科学技術・学術

  12月18日、盛山大臣は日本原子力研究開発機構(「常陽」、HTTR、J-PARC、東海再処理施設など)を視察しました。日本原子力研究開発機構は、我が国唯一の原子力の総合的な研究開発機関です。

  高速実験炉「常陽」※1では、カーボンニュートラルに貢献する国内の次世代革新炉開発に必要な研究開発や、がん治療に効果を持つ可能性がある医療用RIの製造等が期待されており、令和8年度半ばの運転再開に向けた準備が進められていることを確認しました。

  また、HTTR(高温工学試験研究炉)※2では、HTTRを用いた安全性の実証や高温ガス炉の熱を利用した水素製造に向けた研究開発を行っていることを確認しました。

  続いて、J-PARC(大強度陽子加速器施設)※3では、ニーズに応じた多様な装置が整備されており、産業界や大学等の様々な方に利用されていることを確認しました。

  最後に、東海再処理施設※4では、廃止措置に向けた取組が一歩一歩、着実に進められていることを確認しました。

  文部科学省では、今回の視察で得られたことを踏まえて、関連施策の充実に積極的に取り組んでまいります。

※1次世代の原子炉で使用する新たな燃料や材料の開発、安全性に関する実験等を行うことができる世界的にも貴重な高速実験炉。
※2セラミックス被覆燃料と化学的に不活性なヘリウムガスを冷却材として使用することで、優れた安全性と多様な熱利用が可能な原子炉。
※3世界最高レベルの陽子加速器により素粒子物理、原子核物理、物質科学、生命科学、原子力など幅広い分野の最先端研究を行うための施設。
※4我が国初の再処理技術の開発を行う施設。現在は廃止措置に向けた取組を進めている。

【高速実験炉「常陽」】

【高温工学試験研究炉HTTR】

【大強度陽子加速器施設J-PARC】

【東海再処理施設(モックアップ試験棟)】