盛山大臣が横浜市立獅子ケ谷小学校を視察

12月15日(金曜日)
教育

  12月15日、盛山大臣は横浜市立獅子ケ谷小学校を訪れ、働き方改革に関して学校や教育委員会との意見交換を行いました。また、教員業務支援員のご活躍の様子を直接伺ったほか、ICT活用による効果的・効率的な授業を視察しました。

  横浜市では、
・令和元年度から、全ての小学校、中学校、義務教育学校に職員室業務アシスタント(教員業務支援員)を配置
・教科担任制の加配も活用し、小学校高学年において、学級担任を持たない学年主任等(チーム・マネージャー)を生み出して配置するなど、組織的・効果的な学年経営を強化する「チーム学年経営」を平成30年度から導入
・各教科等で定められた標準授業時数を基本として、予備時数を必要最低限とする教育課程を編成
など、教育長や校長のリーダーシップの下、取組が進められています。
  さらに獅子ケ谷小学校では、授業の1コマを40分とし、午前中に5コマを実施する日課を編成し、児童の下校時刻を早めて放課後に教職員の裁量のある時間を増やす取組を横浜市のモデル校として進めています。

  鯉渕横浜市教育長、木村教育次長、大塩校長等との意見交換では、これら働き方改革の取組や、その取組は副校長や教務主任を中心とした現場の教師らのボトムアップの形で生まれてきたこと、授業でのICT活用の成果等についてお話をお聞きしました。
・授業の1コマを40分とし、午前中に5コマ実施することについては、子供たちにとっても1日を通して集中力を持続できるなどのメリットがある
・ICTを活用することで各児童の学習の状況がリアルタイムでわかり、その場で指導ができるので、授業の最後にプリントを回収してから次の授業でフォローしていた時よりも、多くの児童を効果的・効率的に指導できるようになったと感じる
といった意見が聞かれました。

  また、学校における働き方改革の加速化に向けた課題として、教員業務支援員等の学校をサポートする人材の配置に係る財政支援の一層の拡充などが必要だという意見が聞かれました。

  盛山大臣は、学校における働き方改革、処遇改善、学校の指導運営体制の充実、教師の育成支援について、文部科学行政の最重要課題として一体的に進めており、本日の視察を今後の具体の政策に活かしていきたいと伝えるとともに、引き続き現場の意見をお聞かせいただきたいと述べました。