盛山大臣と安江大臣政務官が江戸川区立小松川中学校夜間学級を視察

11月28日(火曜日)
教育

  11月28日、盛山大臣と安江大臣政務官は江戸川区立小松川中学校夜間学級を訪れ、授業を見学するとともに、斉藤江戸川区長、蓮沼江戸川区教育長、折橋統括校長らと意見交換を行いました。

  小松川中学校夜間学級には現在、39名(通常学級5クラス(20名)、日本語学級3クラス(19名))の生徒が通っており、年齢層は10代から80代まで、国籍は日本を含めて9か国と、多様な方々が学ばれています。

  教育長や統括校長から、小松川中学校夜間学級の概要や生徒たちの背景等の説明を伺った後、授業を視察しました。各クラスは、生徒の日本語の習熟度に応じて、3~8名程度の少人数で編成され、あたたかい雰囲気の中で、丁寧な指導が行われていました。

  意見交換では現場の先生方にも参加していただき、盛山大臣から、昼間の学校と比較した際の課題やご苦労について、また、安江大臣政務官から、年齢や国籍が様々な生徒同士の交流の工夫等をお聞きしました。
  先生方からは、
・外国籍の生徒が多いことから言語や文化の違いに困難を感じており、特に、英語以外を母国語としている生徒とのコミュニケーションの難しさや、夜間学級に着任して初めて日本語の授業を受け持ち教材研究等の苦労があること。東京都夜間中学校研究会において進められている教材づくりや研究・研修を活用し、指導の充実を図っていること
・高齢の生徒も参加できるよう体育ではボッチャを取り入れるなど、生徒の状況に合わせて授業内容を工夫していること
・夜間学級において生徒会活動を行ったり文化祭等を開催したりする他、東京都夜間中学校研究会主催の連合体育大会等の行事に全生徒で参加するなど、生徒同士の交流を促す工夫を行っていること
などをご説明いただきました。

  盛山大臣は、様々な背景を持つ生徒の多様な学びを保障する場としての夜間中学の重要性を改めて認識し、多様な言語や幅広い年齢層の生徒を指導する上での課題やご苦労に共感しながら、今回の視察をこれからの取組に繋げてまいりたいと述べました。

  文部科学省では、引き続き、夜間中学が全ての都道府県・指定都市に少なくとも1校設置されるように、新設準備・運営に係る支援を行うとともに、夜間中学における教育活動の充実に取り組んでまいります。

(※)夜間中学は、様々な事情から義務教育を終えていない方や、不登校など様々な事情により十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した方、本国や我が国で義務教育を修了していない外国籍の方等を対象に、夜の時間帯等に授業を行う中学校です。
▶夜間中学の設置促進・充実について(文部科学省HP)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/yakan/index.htm