16日、盛山大臣とポーランドのアンナ・モスクファ気候・環境大臣が高温ガス炉技術分野に係る研究開発に関する協力覚書に署名しました。本会談には、宮島駐ポーランド共和国日本国特命全権大使、グヴォズドフスキ駐日ポーランド共和国大使館次席参事官にも同席いただきました。
高温ガス炉はカーボンニュートラル達成に向けた重要な手段として位置づけられており、優れた安全性に加え、水素製造をはじめ多様な熱利用の観点から、社会的にも大きな期待が寄せられています。
日本では、日本原子力研究開発機構(JAEA)において、高温ガス炉実験炉HTTR※等を通じた研究開発が行われています。
※High Temperature Engineering Test Reactor 高温工学試験研究炉
本協力覚書では、現在ポーランドにおいて進められている高温ガス炉の実験炉に関する基本設計等を通じて、両国における人材育成や研究開発活動を促進していくこと等を定めています。
既に、ポーランド国家原子力研究センター(NCBJ)とJAEAの間では、高温ガス炉技術の研究開発協力が着実に進められているところであり、本協力覚書のもとで、同分野における人材育成や研究開発の協力が一層前進するように、高温ガス炉分野に関する取組を進めてまいります。