将棋棋士の藤井聡太竜王・名人への内閣総理大臣顕彰式

11月13日(月曜日)
文化

  11月13日、盛山大臣は、総理大臣公邸で行われた将棋棋士 藤井聡太竜王・名人への内閣総理大臣顕彰式に出席しました。

  岸田総理から藤井氏へ、「将棋界初の八冠制覇の偉業を成し遂げ、多くの国民に夢や希望を与えるとともに、伝統的な文化である将棋の普及振興を通じ我が国文化の向上発展に貢献」された功績により、顕彰状及び楯が授与されました。

  顕彰式に続いて行われた懇談の場において、盛山大臣が、一分将棋という限られた状況で平常心を持つことは大変難しいと思うが、冷静に判断して指せるのはなぜかと質問したところ、藤井氏は、将棋を指す上で平常心は非常に大事であるとし、
「一分将棋のような限られた状況で、予想していない手にすぐ反応するのは難しいので、一つの手を深く掘り下げて読むというより、多くの候補手を広く、浅く、読んでいき、なるべくどんな手を指されても対応できるようにすることを意識して対局している」
と答えられました。

  また、岸田総理から子供たちへ将棋の面白さはどんなところだと伝えるかという質問に、藤井氏は、
「将棋の魅力はとても一言では表せないが、自身が始めた時に終盤の互いの玉が詰むか詰まないかといった緊迫した状況が一番面白いと子供心に感じた」ことや、
「将棋は取った駒を使えるのが特徴であり、それによって中盤、終盤と局面が展開するにつれて複雑になり、また、緊迫していくのが最大の魅力の一つだと思う」
と話され、終盤力に定評のある藤井氏らしいコメントが披露されました。

  文部科学省、文化庁では、今後とも将棋をはじめとする国民娯楽の普及等を通じて文化芸術の振興に積極的に取り組み、文化の力で社会に活力を与えてまいります。