南極地域観測隊の橋田隊長らが盛山大臣に出発の報告

11月6日(月曜日)
科学技術・学術

  11月6日、盛山大臣は南極での任務に向けて出発予定の第65次南極地域観測隊の橋田隊長、行松副隊長、齋藤「しらせ」艦長、野木国立極地研究所長の表敬訪問を受け、活動計画の説明や南極出発に向けた意気込みを伺いました。今枝副大臣、本田大臣政務官も同席しました。

  橋田隊長からは、越冬隊は約1年4カ月、夏隊は約4カ月の活動予定で、100万年以上前の空気を閉じ込めた氷の取得を目指すための掘削拠点「ドームふじ観測拠点Ⅱ」の完成や浅層掘削の実施など、今回の観測計画について紹介がありました。また、行松副隊長や齋藤「しらせ」艦長からは、一致協力して安全第一に任務を遂行する旨、述べられました。

  盛山大臣は、ドームふじ観測拠点Ⅱにおいて約3000メートルを掘削する技術について質問し、これに対して橋田隊長は、
「掘削する機器には様々な工夫が施されており、これまでの観測隊の経験が活かされています。また、この掘削技術は日本をはじめ継続的に南極で掘削活動を行う数ヵ国のみが有する貴重な技術です。」
と説明されました。

  今枝副大臣からは100万年以上前の氷を取得する意義について、本田政務官からは南極地域での設営で用いられるプレハブ建築技術について、それぞれ質問され、南極地域観測隊の活動意義やこれまでの実績等について、和やかに意見交換が行われました。

  最後に盛山大臣から、
「観測隊員と「しらせ」乗員が一丸となり、観測活動や物資の輸送に励まれ、成果を着実に積み上げて、無事に帰国されることを願っています。」
と激励しました。

※南極観測のページ(国立極地研究所HP)
南極観測のホームページ|国立極地研究所 (nipr.ac.jp)別ウィンドウで開きます

左から
野木 義史  国立極地研究所長
今枝 宗一郎 文部科学副大臣
橋田 元   第65次南極地域観測隊長兼夏隊長
盛山 正仁  文部科学大臣
齋藤 一城  「しらせ」艦長
本田 顕子  文部科学大臣政務官
行松 彰   第65次南極地域観測隊副隊長兼越冬隊長