盛山大臣は東京工業大学(大岡山キャンパス)を訪れ、益学長や東京医科歯科大学の田中学長らと意見交換をしました

10月13日(金曜日)
教育

  東京工業大学と東京医科歯科大学は令和6年秋の統合を目指し、新大学設置に向けて準備を進めています。

  10月13日、盛山大臣は、東京工業大学を訪れ、益学長と東京医科歯科大学の田中学長から、大学統合への期待や、両大学におけるリベラルアーツ教育などについて説明いただくと共に、両大学の学生と意見交換をしました。

  リベラルアーツ教育(教養教育)とは、幅広い領域を横断的に学び現代社会の様々な問題に向き合い、自らの役割を認識し、課題解決に向けて仲間とともに探究していく力を身につけることを目的に、各大学等で取り入れられています。
  特に東京工業大学では、学士課程から博士後期課程まで、継続的にリベラルアーツ教育と専門教育の両方を連動させ、その両方を織り交ぜて学び続ける独自の教育課程を編成しています。

  両大学の学生らとの意見交換では、大学統合への期待と共に、リベラルアーツ教育について、「様々な分野のメンバーが集まり議論することで、人間として深い繋がりができた」「足りない知識をどんどん吸収していく姿勢を学べた」「他分野を目指す学生と議論し、協力して学ぶことができ、社会に出てからの多職種連携にいかしたい」などの発言がありました。

  盛山大臣は、専門性を持つとともに、人を繋ぐ力としてリベラルアーツ教育が役に立つと述べ、志を持ち自信を持って語る学生らに感心したと話しました。また、これからは人間力が大事で、「また会いたい」と思ってもらえるような人になれるかが大切と話し、日本を支える人材になってもらいたいと期待を伝えました。

  その後、東京工業大学と東京医科歯科大学の医工連携の取組として、超高感度加速度センサーを利用した工学領域の研究成果を医学領域に応用することにより、パーキンソン病の早期発見に役立てられるという研究成果についても紹介いただきました。

  盛山大臣は、両学長に対し、日本の競争力、日本のポテンシャルを是非高めていっていただきたいとの期待を伝えました。

  文部科学省では、今回の視察も踏まえ、より一層の国立大学改革の推進に取り組んでまいります。