永岡大臣が長崎大学高度感染症研究センター(BSL4施設)を視察

8月22日(火曜日)
科学技術・学術

  8月22日、永岡大臣は長崎大学を訪れ、高度感染症研究センター(BSL4施設※)を視察しました。

  長崎大学は、BSL4施設等の整備を今年3月までに完了させました。これまで実施できなかったBSL4病原体を使った研究の実施等に向け、現在は、厚生労働省からの指定を受けるために必要な手続きや、本格的な研究を開始するために必要な実験者の訓練などの準備が行われています。

  永岡大臣は、河野茂学長や栁雄介高度感染症研究センター長等関係者との意見交換で、本施設について、今後発生し得る感染症危機に対して適切な対応を行うための実験施設としても非常に重要だとして、BSL4施設での研究開始に向けた厚生労働省との連携や、地域住民の方々との対話などの状況について話を伺いました。

  文部科学省では、引き続き、我が国の感染症の研究機能を強化するため、関係府省と連携し、長崎大学を始めとする、関係機関の取組を支援してまいります。

※BSL4施設とは、エボラウイルスなど病原性の高い病原体を取り扱うために必要となる高度な安全対策が施された実験施設のことで、国内では国立感染症研究所に存在するものの、診断・治療等に関する業務に特化してきました。国外からの危険な病原体の国内への侵入等への危険性から国民の安全・安心を守るためには、BSL4病原体の研究に特化した施設を整備することが課題となっていました。