永岡大臣が令和5年度特別研究員RPD研究交流会に出席

8月17日(木曜日)
科学技術・学術

  8月17日、永岡大臣は、秋篠宮皇嗣妃殿下の御臨席のもと開催された「令和5年度RPD研究交流会」に出席しました。

  特別研究員RPD制度は、特別研究員制度の一環として、子育て支援や学術研究分野における男女共同参画の観点から、優れた若手研究者が出産・育児による研究中断後に円滑に研究現場に復帰できるよう支援する制度であり、平成18年度に創設されました。
  (RPDの「R」はリスタート(Restart)を指しています。)

  本研究交流会は、制度創設後初回となる平成19年から、特別研究員RPD採用者らが研究活動における出産・育児の課題や今後の研究展望などの意見交換の場として、日本学術振興会主催で毎年開催しています。

  永岡大臣は来賓挨拶において、社会の発展を支え、動かしていくのは「人」であり、性別等にかかわらず、その能力を最大限に発揮し活躍できるようにすることが重要であると述べました。

  その後、特別研究員RPD採用経験者からの経験談やRPD採用者の研究発表を聴講しました。

  RPD採用経験者の方々からは、自身の研究の御紹介とともに、「出産・育児で研究が完全に途絶え、先が見えずに不安だった」など、出産・育児がキャリアや研究継続にどのような影響を与えたかといった点につき、当時の心境も交えたリアルな経験談が語られ、RPD期間中に新しいテーマに取り組むことができ、期間中の業績が特に評価されたことなど、本制度が助けになった面についても発表いただきました。
  RPD採用者の方々からは、採用により研究継続ができたことで本当にほっとしたという感想や、居住地周辺から広げて就職活動を行ったことなどについて語られ、子供の成長と研究活動をどう両立しているか、それぞれの御経験を発表いただきました。
  諦めないことの大切さとともに、「子育て中のマルチタスクの経験が研究にも生かされている」というお話もあり、出産・育児が社会でキャリアを諦める要因とならないためにどのような支援が今後重要かといった貴重な意見もお聞かせいただきました。

  文部科学省といたしましては、優秀で多様な若手研究者の育成・確保に向けて、引き続きしっかりと対応してまいります。

秋篠宮皇嗣妃殿下の御入場

永岡大臣の来賓挨拶

RPDの研究発表の様子