永岡大臣が核融合科学研究所を視察

7月18日(火曜日)
科学技術・学術、教育

  7月18日、永岡大臣は核融合科学研究所(岐阜県土岐市)を訪れました。核融合科学研究所は、全国の大学が共同利用する研究所であり、国内外の大学や研究機関とともに、太陽のエネルギーと同じ、フュージョン(核融合)エネルギーの実用化を目指し共同研究や人材育成を進めています。

  フュージョンエネルギーを使って発電するためには、前段階としてエネルギーを発生させるために、核融合で発生するプラズマを1億度以上の高温にし、かつ長時間保つ必要があります。

  この施設では、将来の核融合発電所がどのようなものになるか設計するとともに、プラズマを高温に保つための強力な超電導磁石の研究や、核融合反応から出てくるエネルギーを取り出して発電するシステムの設計、耐久性の高い新しい材料の開発などを重要な課題として研究を進めています。

  プラズマは壁に当たるだけで消えてしまうなど、とても繊細なもので、世界最大の超伝導大型のヘリカル型と呼ばれる装置の内部の視察は、塵や汗を落とさないよう防塵服などを身にまとって見学しました。

  吉田善章所長らとの意見交換では人材育成について話題となり、吉田所長は多領域の学問との協働が必要であると述べられ、技術的なシーズを作っていくなど、他分野の研究者にも関心を持ってもらうような高い求心力を持てるよう努力していきたいと述べられました。

  永岡大臣は、学術研究所として皆様が取り組んでいることは非常に重要であると述べ、引き続き応援させていただきたいと伝えました。

  文部科学省では、フュージョンエネルギーの実現のため、引き続き、研究開発機関への積極的な支援を行ってまいります。

【大型ヘリカル装置視察の様子】

【大型ヘリカル装置内部の様子】

【プラズマシミュレータ「雷神」視察の様子】

【大型ヘリカル装置模型前で説明を聞く様子】

【制御室視察の様子】

【意見交換の様子】