ユネスコ無形文化遺産「風流踊(ふりゅうおどり)」登録記念式典

7月10日(月曜日)
文化・芸術

  7月10日、「ユネスコ無形文化遺産「風流踊(ふりゅうおどり)」登録記念式典」を開催し、永岡大臣が関係団体・市町村へ認定書を伝達しました。

  「風流踊」のユネスコ無形文化遺産への登録は、平成21年に登録された「チャッキラコ」の拡張登録が認められ、昨年11月に41件の国指定重要無形民俗文化財が「風流踊」として登録されたものです。

  今回登録となった「風流踊」は、地域で広く親しまれている盆踊や、小歌踊、念仏踊、太鼓踊など各地の歴史や風土に応じて様々な形で伝承されてきました。また、地域によって多様ですが、華やかな「風流」の精神を体現し、笛、太鼓、鉦などで囃して賑やかに踊ることで、災厄を祓い、安寧な暮らしを願うという共通の特徴をもっており、地域社会において伝承されています。

  永岡大臣は、保護・継承に取り組んでいる方々の御努力に敬意を表するとともに、
「今回のユネスコ無形文化遺産への登録により、それぞれの地域に受け継がれてきた「風流踊」への理解が深まり、地域における活力増進や絆の強化につながっていくことを願っております」
と述べました。

  ちゃっきらこ保存会の秋本清道会長は、子供たちに、君たちはユネスコ無形文化遺産という世界で認められた伝統芸能を受け継いでおり、自信と誇りをもって踊ってくださいと伝えたと話され、
「これから100年200年とこの伝統を繋いでいくために関係の皆様の更なる大きな御支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。」
と述べられました。

  また、全国民俗芸能「風流」保存・振興連合会の白川正樹会長は、
「今回の登録を励みに全国各地の保存団体・行政が協力し、保存・継承に向けた課題の改善や、未来を担う子供たちへの普及啓発など、更なる取組の推進に努めてまいりたい。」
と話されました。

  文部科学省では、「風流踊」が各地域で次世代に着実に継承されるとともに、地域の活力向上につながるよう、取り組んでまいります。

※ユネスコ無形文化遺産「風流踊(ふりゅうおどり)」についてはこちら
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93797801.html 別ウィンドウで開きます

ちゃっきらこ保存会の秋本清道会長

全国民俗芸能「風流」保存・振興連合会の白川正樹会長