日本スタートアップ大賞2023 表彰式

6月9日(金曜日)
科学技術・学術

  6月9日、日本スタートアップ大賞 2023の表彰式が、岸田総理、永岡大臣はじめ関係大臣等の参列のもと、首相官邸で執り行われました。
  式では、文部科学大臣賞(大学発スタートアップ賞)を受賞したマイクロ波化学株式会社(代表取締役社長CEO:吉野巌氏)に、永岡大臣から表彰状を授与しました。

  日本スタートアップ大賞は、次世代のロールモデルとなるような、インパクトのある新事業を創出した起業家やスタートアップ企業を表彰し称える制度です。今回は計337件のスタートアップ企業から応募が寄せられ、有識者による審査委員会の選考を経て、内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、農林水産大臣賞、厚生労働大臣賞、国土交通大臣賞、審査委員会特別賞の受賞者を決定しました。

  文部科学大臣賞を受賞したマイクロ波化学株式会社は、塚原保徳取締役CSO(元大阪大学大学院工学研究科特任准教授)の研究成果をもとに、化学産業をはじめ、モノづくりのイノベーションに取り組む大阪大学発スタートアップです。世界で初めてマイクロ波を用いた化学品の大規模製造工場立上げに成功した点や、幅広い分野で革新的な製造プロセスや新素材開発、電化によるカーボンニュートラルを実現しうる点が高く評価されました。

  永岡大臣は、同社の吉野社長らと懇談し、15年前の起業時に「絶対出来ない」と周囲から言われたものの優秀な技術者たちと乗り越えてきたというエピソードや、マイクロ波の省エネルギー性やアクリル樹脂のケミカルリサイクルなどへの活用例などについて、興味深く耳を傾けていました。

  文部科学省は、大学発スタートアップ創出とその基盤となる人材が持続的に創出されるエコシステムの形成を引き続き推進してまいります。

※日本スタートアップ大賞2023受賞者パンフレット (PDF:3.2MB)
https://www.meti.go.jp/press/2023/06/20230609006/20230609006-1.pdf 別ウィンドウで開きます