G7富山・金沢教育大臣会合 3日目 富山・金沢宣言採択!

5月14日(日曜日)
教育・国際

  5月14日、会場を金沢に移しての大臣セッション3は「社会課題の解決とイノベーションを結び付けて成長を生み出す人材の育成」をテーマに、大臣セッション4は「コロナ禍の変化を受けた今後の教育の国際化とその役割」を実施しました。

  セッション3では、永岡大臣から、日本における探究・STEAM教育や起業家教育などについて説明の上、「社会に開かれた教育」を推進することの重要性が述べられました。続いて、デジタル・グリーン等の成長分野における女性を含む人材育成の必要性や、リカレント教育などについて説明がありました。それを受けて各国からのプレゼンテーションがあり、その後、意見交換が行われました。

  セッション4では、永岡大臣から本年4月に取りまとめられた教育未来創造会議による「未来を創造する若者の留学促進イニシアティブ」を紹介の上、日本への留学生についてアジア各国との交流を深めつつ、今後はG7各国との学生交流を強化していきたいこと、高校段階の国際交流の推進は大変重要でありその増加を図っていきたいことなどについて説明がありました。それを受けて各国からのプレゼンテーションがあり、その後、意見交換が行われました。

G7仙台科学技術大臣会合御出席後参加くださったドイツのベッティーナ・シュタルク=ヴァッツィンガー教育・研究大臣

  そして、2日間にわたる大臣会合の議論を踏まえ、「富山・金沢宣言」が採択されました。

  この宣言では、G7各国間で、自由・平和、法の支配と民主主義の価値観を共有するとともに、G7が目指す今後の教育の方向性について合意しました。
  また、ChatGPTなどのいわゆる「生成AI」については、生成AIを含むデジタル技術の急速な発達が、「教育・学習の機会を広げると同時に、既存の教育システムに課題を示している」との共通認識を得ることができました。
  さらに、今後、G7においてハイレベル政策対話の継続的な実施に向けて取り組んでいくことについても合意しました。

  採択後の共同記者会見では、各国・機関代表からは、議長国である日本への感謝や、教育現場が抱える共通の課題を乗り越えていこうという趣旨の、前向きかつ温かいコメントが述べられました。

  また同日、永岡大臣は、イタリアのジュゼッペ・ヴァルディターラ教育・功績大臣と、日イタリア間の教育、科学技術分野について意見交換を行いました。
  会談に先立ち、永岡大臣は、ヴァルディターラ大臣の立ち合いのもと、文部科学省とイタリア大学・研究省との間の科学技術分野に関する協力のための覚書に署名を行いました。 
  会談を通して、様々な分野における日イタリア両国の協力を、今後さらに強化していくことの重要性を改めて共有しました。

※2023年G7富山・金沢教育大臣会合の「富山・金沢宣言」はこちらに掲載しています。
https://www.mext.go.jp/a_menu/G7/toyama_kanazawa.html
▶G7富山・金沢教育大臣会合について文部科学省公式noteでもリポート掲載!
https://mext-gov.note.jp/m/m095baa616a1a別ウィンドウで開きます
▶「富山・金沢宣言」採択についての記事はこちら
https://mext-gov.note.jp/n/n25cc4b9a08a8別ウィンドウで開きます