イオナン ウクライナ電子化移行次官による簗副大臣及び井出副大臣表敬

4月26日(水曜日)
教育、科学技術・学術、国際

  4月26日、ヴァレリア・イオナン ウクライナ電子化移行次官が簗副大臣及び井出副大臣をそれぞれ表敬訪問され、教育、科学技術分野におけるデジタル変革について意見交換を行いました。

  イオナン次官から、簗副大臣及び井出副大臣に対して、デジタル身分証や公共料金の支払等の機能が備わっている電子化移行省が開発したワンストップ行政サービスアプリをはじめとしたウクライナにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の取組みについて紹介がありました。また、本アプリの日本での活用などの提案をいただきました。
  イオナン次官は、デジタル教育の重要性についても言及され、引き続き実務者レベルで、デジタル教育に関する知識を共有するとともに、両国間の協力について模索していきたい旨発言されました。

  簗副大臣及び井出副大臣は、イオナン次官の訪問を歓迎し、ウクライナにおけるDXの取組みに関する情報を共有いただいたことに対して感謝を伝えました。

  簗副大臣は、「情報活用能力」の育成は極めて重要であり、日本でも小・中・高・大と段階的な情報教育を行っている旨を述べました。特に、「GIGAスクール構想」のもと整備された1人1台端末については、個別最適な学習の実現や障害のある子供、不登校に苦しんでいる子供等の支援が可能になるという利点を説明するとともに、その活用状況について、視察先の事例も踏まえ紹介しました。

  井出副大臣は、日本における研究分野でのDXについて、文部科学省が取り組んでいるAI・データ駆動型研究の推進について説明し、これまでのデータを共有・活用する仕組みを構築するとともに、さらにものづくりで世界に貢献できるよう取り組んでいきたい旨述べました。今後も教育・科学技術分野におけるウクライナとの連携・協力関係を深めていきたいと伝えました。

  本表敬訪問を通して、両副大臣は、ウクライナに一日も早く平和が訪れることを願い、今後も日・ウクライナ両国の協力をさらに強化していくことの重要性について、改めて共有いたしました。