永岡大臣がネルソンNASA長官と宇宙分野の協力について意見交換

2月6日(月曜日)
科学技術・学術

  2月6日、永岡大臣は、訪日中のビル・ネルソン米国航空宇宙局(NASA)長官と日米の宇宙分野の協力について意見交換しました。

  永岡大臣は、昨年11月にネルソン長官と実施したゲートウェイ実施取決め※¹ の署名式はオンラインだったが、今回は、日本で直接お会いできて大変うれしく思うと伝えました。
  また、今後、「日・米宇宙協力に関する枠組協定※²」の下で、日本人宇宙飛行士の月面着陸や有人与圧ローバによる月面探査活動を含む実施取決めを策定したいと話すとともに、2020年代後半に、米国人以外で初となる日本人宇宙飛行士の月面着陸の実現に向け、ネルソン長官の支援をいただきたいと話しました。

  ネルソン長官は、日本人宇宙飛行士がゲートウェイへ搭乗できることについて述べられるとともに、日本人宇宙飛行士の月面着陸や並行して有人与圧ローバに関する交渉を継続することなどについても話されました。

  永岡大臣とネルソン長官は、この日の意見交換で、「日・米宇宙協力に関する枠組協定」の下で、日本人宇宙飛行士の月面着陸や有人与圧ローバによる月面探査活動を含む実施取決めの策定に向けて双方最善の努力を尽くすという認識を共有しました。

※¹ 〖ゲートウェイ実施取決め(月周回有人拠点「ゲートウェイ」のための日米間の協力に関する実施取決め)〗…日本政府とNASAとの間で締結したゲートウェイ了解覚書における協力内容を具体化するものであり、我が国がゲートウェイ居住棟への機器提供や物資補給を行い、NASAが日本人宇宙飛行士のゲートウェイへの搭乗機会を1回提供することが規定されている。

※² 〖日・米宇宙協力に関する枠組協定〗…日米宇宙協力の更なる促進及び効率性向上のために、宇宙協力に関する基本的事項を包括的に規定する協定。本年1月13日、訪米中の岸田総理立会いの下、NASA本部にて、林外務大臣とブリンケン国務長官が署名した。これによって、宇宙空間における技術開発競争が活発化する中、我が国は米国の国際宇宙探査「アルテミス計画」に参画し、米国人以外で初となる日本人宇宙飛行士の月面着陸の実現に向け、本協定に基づき、有人与圧ローバ(月面探査車)の開発や運用、日米宇宙飛行士の月面活動等が実施される見込み。

左:ラーム・エマニュエル駐日米国大使
右:ビル・ネルソン米国航空宇宙局(NASA)長官