総合型地域スポーツクラブ育成マニュアル 3-1 クラブ何でも相談室

Q1 総合型地域スポーツクラブを創設する上で、最も重要なことは何でしょうか。

 A なぜ、我がまち、地域に総合型地域スポーツクラブをつくるのか、まち、地域のみんなが誰でも参加できるクラブをつくることによって、まち、地域をどうしたいのか、どうするのかについての理念を共有することが最も重要です。
 総合型地域スポーツクラブつくりの理念は、地域の実情に応じていろいろな角度から考えられます。例えば、青少年の健全育成、世代間の交流、地域社会の再生、地域スポーツ文化の確立などの中からテーマを選び、しっかりと検討しましょう。地域住民の皆さんが身近で共感のできる理念を積極的に発信することにより、賛同の輪を広げていきましょう。理念のもとに集った人たちがクラブ設立推進の核となるでしょう。

Q2 総合型地域スポーツクラブを育成していく上では、既存のスポーツ関係者、関係団体等との調整が難しいと聞きますが、どうすればよいでしょうか。

 A 地域には、体育協会、スポーツ少年団、種目別スポーツ団体などの既存のスポーツ団体や、市区町村の非常勤職員としてスポーツ指導に関わってきた体育指導委員がいます。これまで、こうした団体や人たちが地域のスポーツ振興の一端を担ってきました。
 一方、総合型地域スポーツクラブは地域住民が主体的に運営する多種目、多世代、多様な技術・技能を有する人たちで構成されるクラブで、地域における新しいスポーツ活動の提案です。ですから、名称や組織、活動が明確なイメージとして捉えにくい面があり、既存のスポーツ団体等には自分たちの活動を阻害するのではないかという警戒感もあるのかもしれません。しかし、少子・高齢化の進展、地域コミュニティの喪失など地域社会が変わっていく中で、スポーツの果たす役割に大きな期待が寄せられています。地域住民が積極的にスポーツ活動を展開する場が増大することは、既存のスポーツ団体等にとっても指導者の派遣、スポーツイベントの運営に対する助言など、活躍の場が広がることにつながります。さらに、スポーツ少年団という組織や特定のスポーツ種目を核として、自ら総合型地域スポーツクラブの育成に取り組むことも考えられます。総合型地域スポーツクラブは、スポーツ団体等がこれまで培ってきた活動の蓄積を活かし合う場であることを念頭に関係者の理解を求め、啓発していくことが重要です。

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スポーツ・青少年局生涯スポーツ課

(スポーツ・青少年局生涯スポーツ課)

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