第2章 2子どもの読書活動への支援の状況



2 子どもの読書活動への支援の状況

(1) 子どもの読書に期待すること

★保護者は、読書によって、子どもが読解力を身につけたり、知識を増やすことを期待している

<保護者調査>
  • 子どもの読書に期待することは、「読解力が身につく(71.2パーセント)」が最も多く、次いで「知識が増える(64.8パーセント)」があげられる。
(2) 子どもへの支援の内容

★本を買い与える、本のことについて話をする、図書館へ連れて行く、読んだらほめる、などの行為によって、子どもの読書活動を支援している保護者が多い

<保護者調査>
  • 子どもの読書活動への支援は「本を買い与える(47.8パーセント)」が最も多い。次いで「本のことについて話をする(44.4パーセント)」、「図書館に連れて行く(42.7パーセント)」、「子どもが本を読んだらほめる(41.1パーセント)」が続く。

(3) 読み聞かせの状況

★保護者自身は、小さい頃に読み聞かせをしてもらった経験があまりないが、ほとんどの子どもは読み聞かせをしてもらった経験がある

<児童・生徒調査>
  • 「よく読んでもらった(50パーセント)」、「時々読んでもらった(37.1パーセント)」をあわせると、約9割の児童・生徒が小さい頃に本を読んでもらった経験がある。
<保護者調査>
  • 「あまり読んでもらえなかった(39.2パーセント)」、「読んでもらえなかった(19.9パーセント)」をあわせると、半数以上の保護者は子どもの頃本を読んでもらった経験が少ない。
  • 子どもに読み聞かせをしていた時期は「6歳になるまで(25.3パーセント)」と「小学校低学年まで(22パーセント)」が多い。読み聞かせの頻度は、ほとんどが毎日か数日おきである。

(4) 子どもの読書活動を推進するために必要なこと

★子どもの読書活動を推進するために必要なこととして、学校では「読書の時間の設定」、家庭では「本のことについて話をする」、「図書館へ連れて行く」、地域では「公共図書館における児童コーナーの設置や児童書の充実」があげられた

<保護者調査>
  • 学校での活動は「読書の時間の設定(70.6パーセント)」、「読み聞かせ(47.9パーセント)」、「調べ学習など図書館を使った学習の充実(43.4パーセント)」などが多い。
  • 家庭での活動は「本のことについて話をする(56.3パーセント)」、「図書館へ連れて行く(50パーセント)」、「子どもが本を読んだらほめる(47.6パーセント)」などが多い。
  • 地域での活動は「公共図書館における児童コーナーの設置や児童書の充実(62.2パーセント)」、「読書に関するイベントの実施や広報活動の充実(31.5パーセント)」などが多い。


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