第2章 1子どもと保護者の読書の状況



1 子どもと保護者の読書の状況

(1) 日頃の読書の状況

★児童・生徒は8割、保護者は7割が本を読むことが「好き」「どちらかといえば好き」
★児童・生徒は、保護者よりも多くの本を読んでいる
★児童・生徒は、本よりもマンガを多く読んでいる

<児童・生徒調査>
  • 本を読むことが「好き」、「どちらかといえば好き」を合わせると、8割の児童・生徒が本を読むことが好きと回答している。
  • 本を読む理由は、「おもしろいから、楽しいから(82.6パーセント)」が最も多い。
  • 本を読む場所は、「自分の家や友達の家(82.7パーセント)」が最も多く、「教室」、「学校の図書館」、「町の図書館」などが続く。
  • 一か月に読んだ冊数は、「4~6冊(17.4パーセント)」が最も多い。
  • 本を読まなかった理由は「本を読む時間がないから(46.4パーセント)」が最も多く、次いで「本を読むのが嫌いだから」、「読みたい本がないから」が続く。
  • 一か月の間に読んだマンガの冊数は、「21冊以上(17.1パーセント)」が最も多い。
<保護者調査>
  • 本を読むことが「好き」、「どちらかといえば好き」を合わせると、7割の保護者が本を読むことが好きと回答している。
  • 本を読む理由は、「娯楽のため(57.2パーセント)」が最も多い。
  • 本を読む場所は、9割以上が「自宅(94.8パーセント)」と回答している。
  • 一か月に読んだ冊数は、「0冊(27.4パーセント)」が最も多い。
  • 本を読まなかった理由は「仕事や家事で忙しいから(69.1パーセント)」が圧倒的に多い。
  • 所有している本の数は、「1~50冊(37.2パーセント)」が最も多い。所有冊数の分布は比較的広く、「401冊以上(10.1パーセント)」所有している人も1割程度みられる。
  • 所有しているマンガの数は「1~50冊(56.6パーセント)」が最も多い。
(2) 図書館の利用状況
 
★低学年の児童・生徒ほど、地域の図書館や学校図書館を利用している
★保護者は、図書館で本を借りない人と数多く借りる人の層に分かれている

<児童・生徒調査>
  • 一か月の間に地域の図書館へ1回以上行った児童・生徒は38.5パーセントである。
  • 一か月の間に読んだ本のうち地域の図書館から借りた本は「0冊(70.9パーセント)」が最も多いが、小学校2年生では5割近くが地域の図書館で借りた本を読んでいる。
  • 一か月の間に学校の図書館へ行った児童・生徒は74.3パーセントである。小学生では8割以上が学校の図書館へ行っているが、中高生では5割である。
  • 一か月の間に読んだ本のうち学校の図書館から借りた本は「0冊(42.6パーセント)」が最も多いが、低学年の児童・生徒ほど学校の図書館から本をよく借りている。
  • おはなし会に参加したことがある児童・生徒は36パーセントである。
<保護者調査>
  • 一か月の間に図書館へ1回以上行った保護者は35.1パーセントで、そのうち子どもと一緒に1回以上行った人は63.5パーセントである。
  • 一か月の間に1回以上図書館へ行った人が借りた本は「0冊(23パーセント)」、「4~6冊(21パーセント)」が各2割台で多く、本を借りない人と数多く借りる人の層に分かれていると考えられる。
  • 普段利用している図書館へ行く時の交通手段は「車(67.4パーセント)」が多く、所要時間は「10分以内(31.2パーセント)」と「15分以内(26.7パーセント)」の合計で半数以上を占める。
  • 本を読まなかった理由は「仕事や家事で忙しいから(69.1パーセント)」が圧倒的に多い。
(3) 書店の利用状況
 

★子どもと書店へ行く回数は月1、2回であり、買い与える本の冊数は0冊が約半数である


<保護者調査>
  • 一か月の間に子どもと一緒に書店へ行った回数は、「1回~2回(42.2パーセント)」が最も多い。
  • 一か月の間に子どもに買い与えた本の数は「0冊(45.8パーセント)」、「1冊(23.4パーセント)」などとなっている。
  • 最も利用している書店へ行く時の交通手段は「車(73パーセント)」が圧倒的に多く、図書館と比べ、自転車や徒歩の割合が低くなっている。所要時間は「10分以内(24.3パーセント)」、「15分以内(22.2パーセント)」が半数近い。

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