本章では、公共図書館をハブとしたネットワークにおいて目指すべき方向性について、前章で確認したメニュー体系より公共図書館が取り組むべき優先度の高い課題を抽出していく。その上で、抽出された取組課題候補について、公共図書館が、課題解決のために具体的にどのように寄与していくのか、利用イメージを検討する。先に、検討の枠組を簡素化するために、公共図書館を中心に想定される主要機関と主要業務を明らかにし、次いで、各取組課題におけるより具体的な詳細課題(利用者から見た公共図書館に対する問い合わせニーズ)を基に、公共図書館に期待される課題解決機能を明らかにする。
当然、現在ある平均的な公共図書館の機能やサービス内容よりも、高度化・複雑化することになるため、どの公共図書館でも取り組みやすいような基盤形成が必要となる。これらの業務面や情報システム面でのインフラ基盤については、第4章で検討することとし、本章では、実現可能な地域公共ネットワークにおける公共図書館の在るべき姿を描いている。
1. | 取組課題の抽出
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-- 登録:平成21年以前 --