平成15年度専修学校先進的教育研究開発事業

事業名 ブロードバンド時代に即したe-ラーニングと遠隔教育の教育教材の開発
学校法人名 瓶井学園
学校名 日本コンピュータ専門学校
代表者 瓶井 武雄
担当者・連絡先
西坂 公典 06-6322-8522
事業の概要  本事業は、ブロードバンドインターネットのインフラを利用した、自学自習のためのシステムと教材、そして遠隔地からの生中継の授業を配信するためのシステムと教材の開発・研究を目的とした。
 さらに、開発した教材は、事業実施協力校の高等学校や専門学校の授業で使用し、教育効果の分析、評価を行ってインターネットを利用した教材の配信と有効性について研究を行った。以下に研究概要を示す。
 自学自習教材は、インターネットを利用していつでも自由に学習ができるようにし、事業実施協力校においてシステムと教材を実施し、教材のアンケートから教育効果の分析、評価を行った。
 遠隔授業は、インターネットを利用して遠隔地から数十人の受講者に対して生中継(ライブ)で、事業実施協力校の高等学校で約30分間の授業を行い、遠隔授業の可能性と有効性をアンケートの分析で探った。
成果  自学自習教材と遠隔授業教材を実施し、アンケート集計を行った結果以下のようになった。
1)   自学自習教材の研究成果(学習者:53名)
   自学自習教材は、4種類の教材について事業実施協力校において実施した。
   以下に教材作成、実施時の重要なポイントをあげる。(抜粋)
 
  1   学習者の都合で教材が利用できる反面、コミュニケーションがとりにくい。
  2   教材の更新・変更が速やかに行えるようにする。
  3   教材を実施するときは、補助資料などを配布して、できる限り実施環境を整える。
  4   教材で何を中心に教えたいかの指標をはっきりさせる。
  5   学習者のペースで学習できるようにする。(ビデオのようなたれ流し教材にしない。)
  6   学習者が教材にどのように興味関心を持って学習し、その結果どのように変わったかを確認する必要がある。
2)   遠隔授業教材の研究成果(受講者:49名)
   遠隔授業は、3種類の教材について事業実施協力校において実施した。
   以下に授業時の重要なポイントをあげる。(抜粋)
 
  1   遠隔授業は、教室にもカメラを置いて双方向でやり取りができるようにする。
  2   学習者の教室の様子を見ながら授業ができるようにする。
  3   生放送をレコーディングして再放送ができるようにする。など。
 全体を通して感じたことは、学校間でインターネットを通して教材を配信する場合、考えておかなくてはならないのは、セキュリティの問題である。セキュリティの変更は、担当者の一存でできないため時間がかかってしまう。また、セキュリティは、これだけでなくすべてのことが解決するまでには、かなりの時間がかかってしまう。実際に2)の12などは、セキュリティの問題で実施できなかった。今後、このような研究を実施する場合、最初に解決しておかなくてはならない問題だと思われる。
 尚詳細は、ホームページをご参照ください。



-- 登録:平成21年以前 --