平成15年度専修学校先進的教育研究開発事業

事業名 専修学校における園芸療法士育成システムの研究開発
学校法人名 湘南みどり学園
学校名 日本ガーデンデザイン専門学校
代表者 鈴木 修
担当者・連絡先
学校 0466-28-0411 小島 ゆり
事業の概要  園芸療法士を育成するためのプログラム構築することを目的として、園芸作業プログラムを立案し、園芸療法のテクニック、効果に対する評価を具体的に示すことを目指した。
 そのため、介護を必要とする高齢者のためのプログラム、評価表を作成し、特別養護老人ホームで2ヶ月間に集中的な園芸療法プログラムを行った。その中で被験者の要介護者(クライアント)の日常生活の情緒面や機能面の変化、観察による記録、計測テストによる数値的な変化を基に効果測定を行い、また今回園芸療法作業に携わったボランティアの教育的な効果を探り、園芸療法士育成システムの構築をめざした。
成果  園芸療法の優位性を探るために3グループに分けて研究を行った。
 園芸療法の臨床実験のグループとしては、園芸作業プログラムを立案した。また、植物に対する情緒面での関心の高まり、日常的な動作の変化などの観察をしていくつかの評価方法を試みた。その評価について、また、そのテクニックなどのノウハウについて様々な示唆を得た。クライアント(高齢者の被験者)に対する効果を数値的に測定するグループ(東海大学医学部精神科学教室を中心)では、日常生活情緒や機能面での変化、気分の状態などを計測するテストを行い、生きがい、達成感、日常生活での向上などが実証された。
 クライアントと園芸療法を指導するボランティアの教育的な効果をはかるグループではQOL(生活の質)や自我状態などの変化を探った。今回の研究で園芸療法プログラムのクライアントに対する直接的な効果として、生きがいや達成感、日常生活での向上などがあると認められた。基本的な成果として、様々な園芸作業のノウハウ、多角的な評価尺度を試みた。評価表の作成、などを基に教育プログラムとしてのノウハウが大筋確立されたと考える。



-- 登録:平成21年以前 --