平成15年度専修学校先進的教育研究開発事業

事業名 キャリア・ガイダンスの手法を用いた新たな就職・進路指導の研究開発
学校法人名 学校法人 武田学園
学校名 専門学校ビーマックス
代表者 武田 結幸
担当者・連絡先
繁田 洋行 086-256-7610
事業の概要  現在の専修学校における学生の多様化は、年々増加傾向にあり、従来の画一的な就職・進路指導が充分に機能しなくなった。よって
1   入学時から学生の就業に対する職業意識の向上を計るためのプログラムの研究開発。
2   学生のキャリア形成に関し、学生自らが社会適応力等を身につけるための教育プログラムの開発・実施。
成果 「PEPで若者が変わった!-若者が変われば日本が変わる!」
 まず診断ツールを利用し、専修学校生の行動・志向特性についてデータ採取を行なった。
 これを社会経験者と対比した結果、「協調志向」と「自己志向」に関して低い数値を示した。
 これを育成できればより高い社会適応力を付与できると考え、それをフォローアップする為に「参画型教育プログラム(participative education program:以下PEP)」(図1)の開発を行なった。
 PEPの内容構成は、約7割程度をグループワークとする。個人ワークよりもグループワークを中心とした理由に関しては、診断ツールの項目で焦点を絞った、「協調志向」や「自己志向」について、他人と関わることで伸びる可能性が高いと仮定したからである。
 プログラムを実施した結果、数値的には狙った効果が表れ、さらに短期よりも中期の効果が大きいということが判明した。この結果、数ヶ月に渡って定期的に継続的に実施する方が効果的だと判断できた。
 PEP提供後の学生に関して、学生自身のふりかえりや担当講師からの報告では、前向きな参加意欲があれば、効果を発揮できることが概ね判断できたので、いかに参加してもらうかが、この事業の今後のテーマでもある。来年度は参加意欲を触発させるような仕組みとプログラム内容を、さらに強く意識して開発していきたい。
 今年度のこの委員会において研究した参画型教育プログラムは、専門学校生の社会適応力教育の推進に、必ず役立てられるものと思われる。
以上
  図



-- 登録:平成21年以前 --