平成15年度専修学校先進的教育研究開発事業

事業名 「あらゆる専門学校で活用できるキャリア・カウンセリング導入方法の研究開発」
法人名 財団法人 専修学校教育振興会
代表者
理事長 伊東 兵次
担当者・連絡先
事務局 総務課 稲本 学
〒102-0073   東京都千代田区九段北4-2-25 私学会館別館11階
電話 03(3230)4814 FAX 03(3230)2688 E-mail inamoto@sgec.or.jp
事業の概要  学生が自分自身の「キャリア(働く意味、進路選択、職業適性、仕事人生等)」を自発的に設計・選択・決定できるようにサポート(支援)する上で、専門学校教職員が身につけるべきマインドやスキル等を養成するカリキュラム・教材・推進モデルを開発し、その結果を広く普及するために、以下の事業等を実施した。
  1 )全国の専門学校を対象としたアンケート「キャリア・サポートに関する実態調査」及び東京・大阪・福岡地区における聞き取り調査の実施
  2 )受講者自身のキャリアを考察するためのワークシート・エクササイズを活用した診断・実習、KJ法等を取り入れたグループワーク、学生と教員のあらゆる相談場面を想定したロールプレイング等の体験学習方式を中心とした「専門学校教職員のためのキャリア・サポート・マインド養成講座」カリキュラムの開発及び当該カリキュラムによる実証講習会の実施
  3 )キャリア・サポート・マインド養成講座並びにキャリア・サポート推進モデルの全国的な普及に向けた成果報告会の開催
成果
(1 )全国アンケート及び聞き取り調査の結果から、専門学校教職員の多くが「学生のキャリア意識の育成」の早期導入の必要性を認識していることが確認でき、「就職指導からキャリアプラン全般にわたるサポートの重要性」が今後の取り組みの方向性として見出された。キャリア・サポートの推進に向けた各学校の意欲は高いものの、具体的な取り組み方法に苦慮している実態が判明し、調査分析の結果は、本事業におけるカリキュラムや推進モデルの開発にとって重要な示唆を与えるものとなった。
(2 )「キャリア・サポート・マインド養成講座」実証講習会の検証結果から、講座の進め方やカリキュラム構成に関して細部の修正事項が提起されたと同時に、体験学習方式を中心とした講習プログラムが、受講者の意識向上に効果的であることが明らかとなった。受講者にアンケートを求めた結果、特に全3日間のプログラムの連続受講を望む意見が多く寄せられたほか、受講者自身の「気付き」がキャリア・サポート行動への動機付けとなることについて賛同が得られた。
(3 )カリキュラム等の成果物を用いて実施した成果報告会において、参加者にアンケートを求めた結果、本事業の方向性に対する多くの支持と期待が得られ、専門学校教職員が「キャリア・サポート」の重要性を認識していることが確認できた。さらに本財団では、この成果を踏まえ、平成16年度、講習プログラムを全国の専門学校を対象に普及してゆくことを目的に、講師養成のあり方を中心として、「キャリア・サポート・マインド養成講座」を各都道府県協会等で自主的に実施していくための素地作りを図る予定である。



-- 登録:平成21年以前 --