平成15年度専修学校先進的教育研究開発事業

事業名 eラーニングと集合教育のブレンディングによる専門教育手法の研究開発
学校法人名 学校法人 日本航空学園
学校名 日本自動車専門学校
代表者 梅沢 重雄
担当者・連絡先 高村 聡
〒407-0108山梨県北巨摩郡双葉町宇津谷445
電話  0551-28-7143 FAX  0551-28-7142
http://www.jat.ac.jp
事業の概要  本研究事業では、専修学校の実学教育に対するeラーニングの本格的な適用に向けて、eラーニングと集合教育のブレンディング(Blended Learning)をベースとした新しい専門教育の手法・モデルに関する研究開発を行った。具体的には、実学科目に対応したeラーニング教材の開発を行うと共に、その有効性の検証を狙いとして実証実験を実施した。また、eラーニング教材の開発と並行して、Blended Learningの適用事例やeラーニングの技術動向、専修学校への適用方法などに関する調査研究を行った。
成果  日本自動車専門学校自動車工学科の実学科目『自動車整備技術三級自動車ガソリン・エンジン』に対応したeラーニング教材を開発した。この教材は仕様的にはアニメーション型とドリル&プラクティス型のハイブリッドな機能を備えている。また内容的には同科教員のノウハウが組み込まれている点が特徴であり、ブレンディングによる集合教育の補完を狙いとしている。講義や文章・図版だけでは理解が難しい内容を、動画とナレーションで学習でき、確認テストで復習や自己診断ができる仕組み・構成になっている。当初の想定通り、カリキュラムの主要科目・専門科目を学生が独習できるeラーニング教材を実現することができた。
 開発後に実施した実証実験では、操作の容易性、内容のわかりやすさ、機能に対する満足度など、いずれの観点においても被験者(日本自動車専門学校の学生)の高い評価が確かめられ、実学教育におけるeラーニングの有効性に充分な確証を得ることができた。
 また、調査研究ではeラーニングの現状・動向、専修学校教育の特性とeラーニングの整合性、制度とeラーニングの整合性など多角的に専修学校におけるe化のあり方について検証を行い、eラーニング導入・展開の可能性を明らかにした。
 事業の最終段階では、それまでの調査研究の成果と実証実験の検証結果に基づいて、専修学校におけるBlended Learningの標準的な適用モデルの設計を行った。併せて、調査結果を踏まえながらeラーニング導入・推進体制の標準モデルについても考察を加え整理することができた。



-- 登録:平成21年以前 --