平成15年度専修学校先進的教育研究開発事業

事業名 「インターネットを利用したコーチングによる学生ケアおよび自学習の基礎育成とeラーニング」
学校法人名 学校法人 帯広コア学園
学校名 帯広コンピュータ・福祉専門学校
代表者 荻野 秀雄
担当者・連絡先 0155-48-6000
事業の概要 本事業では以下の二つをテーマに研究を行った。
 
【学生ケア】コーチング手法を用いた副担任制度の導入
 
【eラーニング】システム利用とオリジナルコンテンツの検討・作成
1.  担任とは別に副担任を設け、学生個々の能力を引き出し、学生が自ら学習する姿勢をつくる。具体的には副担任として遠隔地からメール&月一度程の面談を行い、適職診断プログラム、学習スタイル診断テスト等を実施しながら、コーチング手法により学生の学習・就職意欲を高めていった。
2.  終了率が低いとされるeラーニングで、専門学校向けのコンテンツがどうあるべきかを検討、一部作成する。また学生が副担任のサポートのもと学習を行い、その成果の研究を行う。具体的には既存のeラーニングシステムの利用検証と、動画を用いたコンテンツの作成・利用検証を行った。
成果 【学生ケア】
 
1.学生の「当事者意識」と「自主性」の芽生え
 
2.アセスメントツールによる効果
 
3.教員側の新たな気づき
1.  副担任制度の導入により、集合教育では困難な一対一の人間関係を築くことができた。これにより学生自身が学習目的を再確認し、当事者意識を持ち、学習・就職意欲を向上させることができた。
2.  アセスメントツールを利用することにより、客観的なデータを参考にすることができ、学生自身が自らの可能性を再認識することができた。また、学生、教員、副担任がデータを共有して指導やサポートを効果的に行うことができた。
3.  教師自身がコーチングなど新しい教育方法の勉強をするよい機会となった。また、外部の方との議論の中から貴重なご意見をいただき、カリキュラムなどの見直しのきっかけとなった。

【eラーニング】
 
1.介護系実習コンテンツと学習目的再確認コンテンツ
 
2.学生参加を前提としたコンテンツの検討
 
3.幅広いレベルに合う教育の提供
1. 動画コンテンツへの期待と可能性が予想以上であり、特に介護系実習用のコンテンツは復習時に有効であることがわかった。また、学習目的を伝えるコンテンツも意欲を高めるのに有効であった。
2. 今後は最小限の労力でコンテンツを作成するためにも、学生を交えたコンテンツ作成のノウハウが必要であることがわかった。
3. 授業の中でも理解の進んでいる学生にはより高度な問題を、理解できていない学生には繰り返し復習させるなど、さまざまなレベルの学生に合わせた指導が可能となることがわかった。



-- 登録:平成21年以前 --