平成15年度専修学校先進的教育研究開発事業

事業名 「医療技術者の生涯学習支援プログラムとモバイル遠隔教育システム開発」
学校法人名 学校法人 淳心学園
学校名 北海道千歳リハビリテーション学院
代表者 学校法人淳心学園
理事長   松木 慶喜
担当者・連絡先 北海道千歳リハビリテーション学院
事務長   米澤 弘四
北海道千歳市里美2丁目10番
電話 0123-28-5331
事業の概要
 超高齢社会を目前に寝たきり・痴呆・生活習慣病の予防が急務であり、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の需要確保、質的向上と地域格差の解消が緊急の課題である。専門学校はPT,OTの8割以上を養成している。在学中及び卒後のトータルな生涯学習教育プログラムの作成と遠隔教育システム(次世代携帯通信等を活用)・DBの企画開発を行う。
成果  本事業では、卒後・就業後のセラピスト育成を支援するキャリアアップ教育プログラムを作成するため、医療現場で働く卒後3年以内の既卒生及びその指導者へ郵送法によるアンケート調査を行い、卒後教育へのニーズと課題を明らかにした。
 また、各種療法士協会等のサポートプログラムのヒアリング調査・資料収集を実施し、卒後教育カリキュラムの詳細について検証した。
 それらニーズ調査結果を踏まえ、最新のITを活用したオンライン遠隔教育システムにより専門学校と医療現場を結んでのOJT臨床指導および「臨床指導例・研究のデータベース構築」を行った。実践的教育ツールとプログラムの開発のため、富士通システムズ(株)の協力により、インターネットテレビ会議システムを利用したオンライン臨床指導実験に取り組むとともに、(株)NTTドコモの協力を得て、最新の第3世代携帯のテレビ電話機能を活用して、より「いつでも、どこでも、だれでも」の利用が可能な双方向の遠隔教育実験を実施し、評価を行った。第3世代携帯FOMAを利用した実証実験は北海道の新聞各紙で報道され、各界への反響があった。大きな設備投資を必要とせず誰もが利用できる汎用型サービスを利用して行った今回の実証実験はそのクオリティも含め、多くの点で高い評価を得ることができたと確信する。
 これらの評価をふまえ、卒後教育プログラムへの委員での意見交換を行い、卒後1~3年に必要なセラピストの総合的な育成人材像と必要スキルを明らかにし、卒前教育内容の充実と卒後教育を支援するトータルな教育モデルの提言としてまとめた。実践に即した教育ツールと教育プログラムの有効性が検証された成果は大きく、今後の普及と利用効果が期待される。



-- 登録:平成21年以前 --