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コラム

仲間通貨・時間通貨「周」

発行: NPO法人たすけあい遠州(静岡県袋井市)

  周

  たすけあい遠州は「地域で助けあって暮らそう」と、8年前袋井市を中心に有償ボランティア活動をはじめ、現在の会員は約300人。当初から自分自身や周りの人が将来活用しようと、活動謝礼(500円)を時間預託してきたが、「こんなことでも有償で?」の話題が浮上、2年前から「だれにも簡単にできること」「ついでにできること」は無償にしようと、仲間の中で通用する通貨を「周」という名でスタート。
  通帳方式の「周」は「ありがとう」が-1、「どういたしまして」が+1。希望する会員間で活用しているが費用の徴収はしていない(たすけあい遠州は入会金2,000円年会費1,000円)。
  有償活動の中でできた信頼関係のおかげで「周」が浸透し
  やすかったのではないかと思う。
  ごみのかたづけや、窓ガラス拭き、買い物も薬とりも日常になり、お歳暮のお届けも本人に代わってしてもらえる。有償の依頼と「周」のお願いを上手に組み合わせて使う人生の大先輩に拍手を送りたいときもある。
 「周」はこの春、通帳方式をやめ、「もうひとつのお財布」(普通のお金を入れる財布といっしょに持ち歩く別の地域通貨の財布の意味)を出入りする切り絵の「花」になる。「ありがとう」の一言が人知れず「周の花」を咲かせてくれると思う。

ふれあい「こまカード」

発行:干布E駒クラブ(山形県天童市)

  ふれあいこまカード

  当干布地区は、学校教育に対する関心も高く非常に協力的な地域である。また、三世代同居率が高い地域で、家庭内での世代間交流が行われ、家庭全体で子どもを育てるという環境にはあるが、子どもたちに積極的に関わろうとする地域の人たちが固定化し始めている現状にある。そこで、地域通貨のシステムを使い、子どもたちと地域の人とのふれあい活動、世代間交流を活発化し、地域の教育力を高めていくとともに、子どものボランティアの芽、地域に対する愛着の気持ちが育つことを願い、「こまカード」を発行した。作成費用は小学校PTAからの援助等でまかなった。
  発行するまで、地域の各種団体代表、公民館、小学校の代表の方々10名による設立準備委員会を立ち上げ、計3回の会合をもって、ねらい、方法、組織、活動計画等について話し合った。「こまカード」については、感謝の心を伝え合うという主旨から、通貨単位は設けず、現在行われている子ども会育成会の活動や、小学校での総合的な学習の時間における地域の先生方との交流活動をベースにスタートすることになった。2回の流通実験の中には、地域のお母さんから落ち葉掃きを手伝ってくれた女の子に渡り、その女の子から竹とんぼ作りを教えてくれたおじいさんに渡り、そのおじいさんから学校の便り等をいつも届けてくれる男の子に渡ったという事例があった。
  現在24名のクラブ員で第2期の実験中である。運営規則づくり、子どもたちが興味を示すメニューづくりなど課題はあるが、平成16年4月の設立総会、本格運用に向けて取り組んでいるところである。

聖学院大学地域通貨「デナリ」

発行:聖学院大学(埼玉県上尾市)

  デナリ

  「デナリ」は、埼玉県上尾市にある聖学院大学が発行し、運営部分を大学内に拠点をおくNPO法人コミュニティ活動支援センター・埼玉支部が担っている。大学キャンパスでの人的交流・助け合いの促進を目指して、2002年10月にスタートした。命名の由来は、ローマ通貨による。学生数約3,000名、教職員数約200名のキャンパスが流通範囲。普及のために、まず、50名の学生に10デナリずつプレゼントし、教職員有志には協力を御願いした。大学のバス(1回100円)と売店での購入(100円相当)に使用できる。その他に、学校のイベントのゴミ拾いに参加した学生に提供したり、資料整理など教職員と学生の間での手伝いの依頼、学生同士の頼みごとなどでの使用が主な利用内容で、現在は常時約3,000枚が流通している。
  最初は会員登録をしてもらいコーディネートをしていたが、現在は教職員・学生が自由に使っている。学バスへの貼り紙や新入生オリエンテーションで説明をし、利用を呼びかけている。
  今年度は、流通範囲をさらに広げ、地域の方に利用していただけるようにと検討中。利用され、定着するのが難しい「地域通貨」ではあるが、キャンパスから、少しずつ地域へ広げていくことで、いつまでも利用いただける「地域通貨」へと育てていきたいと願っている。

古民家再生活動通貨 「桃源」

発行:手這坂活用研究会(秋田県峰浜村)

  桃源

  「桃源」は、任意の団体手這坂活用研究会が発行している。手這坂とは、江戸時代の記述に残る四軒のかやぶき集落のことで、平成12年の春に無人となった。その集落を再生し、地域の活性化に役立てようという目的で、修復などのボランティア活動に参加した方への代価として活用されている。会員は115人であるが、ボランティアは学生や一般の方々及び会員と多彩である。延べ350人が参加している。
  年会費は千円であるが、通貨の必要経費は再生民家の利用者からの再生基金を充てている。「桃源」は紙幣発行型で、原則手這坂でのみ利用となっている。
  三日分の働きで好きな民家に一泊できたり、一日分の活動で郷土料理「だまこもち」が食べられる。
  最近では利用メニューが拡大し、村内の道の駅内「産直施設」での農産物との交換や、村営の入浴施設でも利用できるようになった。ただし、エリア外の施設での利用ではレートが適用される。通貨の導入は功労者優遇策としてスタートしたが、現在は年何度か行われるイベントになくてはならない必需品となっている。

お問合せ先

生涯学習政策局社会教育課

-- 登録:平成21年以前 --