【事務連絡】通信ネットワーク環境の評価(アセスメント)の実施について(依頼)(令和5年2月3日)

事務連絡
令和5年2月3日

各都道府県教育委員会
情報機器整備・活用等担当課長  殿
 

 文部科学省初等中等教育局 
  修学支援・教材課長   
山田 哲也

 
 

通信ネットワーク環境の評価(アセスメント)の実施について(依頼)

 
 
 文部科学省では、GIGAスクール構想の下、1人1台端末、通信ネットワーク等のICT環境の整備を進め、Society5.0時代を生きる子供たちに相応しい、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びの充実を図っています。
 
 この度、令和4年9月9日付け事務連絡「校内通信ネットワーク環境整備等に関する調査」にて依頼しておりました件に関し、校内ネットワークの整備状況やインターネットの接続状況について、別添1のとおりとりまとめたところ、契約上の通信速度の理論値からも、通信速度の実測に基づく同時利用率からも、前回調査と比較して通信速度は上がっておりました通信ネットワーク環境の整備が着実に進んでいることの証左であり、各都道府県教育委員会、各市区町村教育委員会及び関係各位の御尽力、御協力に感謝申し上げます
 
 センター集約型、直接接続型などのインターネットの接続形式については、今回の調査では、直接接続型の割合がやや増加しましたが、どの形式が適切なのかは一概には申し上げられず、通信速度、接続にかかる費用、セキュリティ面等、様々な観点からのメリット・デメリットが存在し、それらを踏まえた上で各自治体において御判断いただくことが必要です。
 
 各自治体の状況に応じた通信ネットワーク環境の整備について御判断いただく際に重要になるのが、通信ネットワークの評価(アセスメント)です。アセスメントを行い、どこに不具合があるのか確認することが不可欠です。専門的な知識が必要になりますので、自己判断せずに専門の事業者に依頼していただければと思います。
 
 なお、今後デジタル教科書やデジタル教材の利活用が本格化し、文部科学省CBTシステム(MEXCBT)による全国学力・学習状況調査など、大容量の通信が発生することが想定されることから、現時点で通信ネットワークに特段の問題が生じていない自治体においても、アセスメントの実施が必要となります。
 
 既にアセスメント実施済の自治体においては施工時のネットワークの設計等が適切ではなかったことが判明するケースも見られていることから、アセスメントを一度も実施していない自治体においては、少なくとも一度アセスメントを実施していただくことを強く推奨します。また、日々の運用においても、定期的に通信状況やトラブルの有無について把握し、必要に応じて有識者や事業者にアセスメントを依頼する等、継続的な対応も重要です。
 
 アセスメントの実施にあたって必要な入札のための仕様書作成業務に係る経費やアセスメントの実施経費、そしてアセスメントによって発見されたトラブルに対する応急対応に係る経費についても、GIGAスクール運営支援センター整備事業の補助対象になっていますので、御活用ください。
 
 なお、これらの実施に当たり、学校設置者が、ネットワークの専門家を含む「ICT活用教育アドバイザー」に相談する際の旅費・謝金を全額国費で負担することとしていますので、必要に応じて御活用ください。
 
 また、別添2では、令和3年3月12日付け「GIGAスクール構想の実現に向けた通信ネットワークの円滑な運用確保に係る対応について(通知)」を参考として添付しておりますので併せて御確認ください。
 
 都道府県教育委員会におかれては、域内市区町村教育委員会(指定都市を含む。)及び学校への周知等をお願いいたします。 

お問合せ先

初等中等教育局修学支援・教材課

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