セキュアな環境における生成AIの校務利用の実証研究事業
子供の学びの充実や教職員の負担軽減に向けて、生成AI の活用に伴うリスクへの対応(例:ガイドラインの遵守、セキュアな環境下での活用)を考慮した先進的な取組を多面的に進め、好事例や留意事項の整理・発信等を通じて教育現場での効果的・適切な生成AI の利活用の実現を支援する必要がある。
特に、学校の働き方改革の観点では、繁忙期を含む1年間を通しての生成AI の活用や教育委員会が主導する校務での生成AI の活用を促進する必要がある。本事業は、下記の3点を通じて教育現場での効果的・適切な生成AIの利活用の実現を支援するものである。
・適切なセキュリティ対策の下で個人情報等重要性の高い情報を取り扱える利用環境において、ダッシュボード等のツールとの連携の検討も含め、校務で生成AI を活用する実証研究
・生成AI の機能を組み込ませた校務支援システムサービスの開発支援
・生成AI を含む教育現場での ICT 活用の実態に応じたリスクアセスメント
具体的には以下の6つの事業として展開する。
事業[1]:生成AIの校務での活用に関する実証研究
事業[2]:生成AIの校務での活用に関する実証研究の支援・分析・成果とりまとめ、諸課題の調査・検証
事業[3]:生成AIの校務での更なる活用に関する実証研究
事業[4]:生成AIと校務支援システムのダッシュボード機能等との連携に関する開発の実施
事業[5]:校務支援システムへの生成AIチャットボット機能搭載に関する開発の実施
事業[6]:教育現場の実態を踏まえた情報セキュリティ対策等の調査研究
事業[1]
個人情報や機密情報が外部に漏れないよう対策したセキュアな環境下において、学校や教育委員会の教職員が生成AIを活用するための実証研究を行う。
事業[2]
事業[1]、事業[3]の取組に伴走し、教育委員会や教職員への研修・サポートの実施、生成AIの活用における効果の検証、教育現場への生成AIの導入に際し教育委員会や学校に必要となる制度設計の整理、ユースケースやプロンプトの収集、取りまとめ等を行う。
事業[3]
適切なセキュリティ対策の下で個人情報等重要性の高い情報を取り扱える生成AIの利用環境において、ダッシュボード等のツールとの連携を含む生成AIの校務での更なる活用に関する実証研究を行う。
事業[4]
教職員の業務効率化のため、生成AIと校務支援システムのダッシュボード機能等を連携させ、機能を向上させるシステム開発を行う。
事業[5]
教職員の業務効率化のため、校務支援システムに生成AIチャットボット機能を実装し、機能を向上させるシステム開発を行う。
事業[6]
生成AI を含む教育現場での ICT 活用の実態に応じた「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」の見直しに向けたリスク分析とその対策の検討を行う。
事業[1]
・ アクセンチュア株式会社(実証地域:嬉野市)
事業[2]
・株式会社教育測定研究所
事業[3]
・ Sky株式会社(実証地域:新座市、宝塚市)
事業[4]
・株式会社内田洋行
事業[5]
・株式会社システムディ
事業[6]
・株式会社NTTExCパートナー
初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチーム