特定非営利活動法人　u-School推進コンソーシアム

幼稚園教員等の研修の在り方
～より効果的な幼稚園教員研修の在り方に関する実証的研究～

(1) 研究の目的

・　幼稚園教員研修効率化のために、事前学習・事前課題を提供することが集合研修に及ぼす効果の検証

・　園内研修の指導役となる教員に、ファシリテート方法の学習機会を設けることによる効果の検証

(2) 研究の内容及び方法

・　上記2点の研究を行うため、岐阜県私立幼稚園連合会及び全日本私立幼稚園連合会東海北陸地区ブロックの協力を得て、ア）集合研修における事前課題の配布、イ）園内研修指導者向けのリーダーシップ（ファシリテート）研修の2つを行う。

・　これら2つの介入について、参加者への事後アンケート、研修参加者への事後ヒアリングを行うことにより、効果を検証する。

(3) 研究の成果及び今後の課題

（成果）

○　調査研究の結果、集合研修における事前課題の配布は、学習者に事前準備を促す一定の効果が得られ、事前課題に取り組んだ参加者が、取り組んでいない参加者に比べて有意に研修への満足度が高いことが示された。

○　リーダーシップ（ファシリテート）研修に関しては、そもそも主任・園長など指導的役割を担う教員向けの研修が無いこと、ファシリテーションの手法はもちろんだが指導的役割を担う教員どうしの情報交換に意義があることが示された。

（課題）

●　特に「ファシリテーターの育成」に関して、今後、園内研修におけるファシリテーションの定義と共に考えていく必要があると考えられる。