幼児教育の質を高める教員等の研修手引きの作成
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(1) 研究の目的過去に実施した調査・研究から、幼児教育の充実・発展のためには幼稚園教員等の研修の充実が必要であること、また、地方自治体は幼稚園教員等の研修実施に関する指針を国に求めていることが明らかになった。そこで、本研究においては、幼稚園教員等の研修を行う際の指針となる手引きを作成することとした。 本研究の目的は、地方自治体の研修担当者が、手引きを活用して地域の実情や課題に応じたよりよい研修を計画・実施することで、幼稚園教員等の研修の充実に寄与することにある。 (2) 研究の内容及び方法・ 幼児教育、教員養成等を専門とする学識経験者の助言を得ながら、社内研究チームにて、手引きの計画立案、作成を進める。 ・ 研修を実施するうえでの工夫を紹介すること等を目的にして、地方自治体の研修担当者や、幼稚園・保育所・幼保一体化施設、企業にインタビューの協力を仰ぐ。 ・ 幼児教育について実践経験や専門性をもたない担当者や、初めて行政職に就いた担当者でも活用できるように、最初に研修担当者としての役割を示したうえで、幼稚園教員等に求められる専門性と、研修の計画・実施・評価の方法、配慮事項や工夫を研修実施過程に沿って示す。 (3) 研究の成果及び今後の課題(成果)○ 「保育者研修進め方ガイド」(A4判・60P)として、成果を以下のようにまとめた。 1.はじめに 2.研修の計画を立てる 3.研修を実施する 4.研修を振り返る 5.参考資料 (課題)● 今後は、地方自治体での研修実施にあたり、時間や場所の制約がより少ないDVDやインターネットの活用も求められていくと考えられるため、新たな研修用教材の研究が必要となると考えられる。また、研修成果を各園に根付かせる取り組みの重要性が本研究で明らかになったため、訪問指導等の在り方にかかわる研究も課題といえる。 |
初等中等教育局幼児教育課
-- 登録:平成23年07月 --