各幼稚園の実態を踏まえた学校評価の推進について
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(1) 研究の目的これまで本県で推進してきた幼小連携の視点を踏まえ、各幼稚園の実態に応じた幼稚園と小学校の教育課程の接続についての学校評価の在り方を研究する。 (2) 研究の内容及び方法・ 山口県における、各園の実態を踏まえた幼稚園の学校評価の在り方について、公立2園、私立2園の協力園を中心として、各園の教育課程と、その評価の在り方について実施上の課題を整理し、具体的に検討を行う。 ・ 「幼稚園における学校評価ガイドライン」を踏まえ、評価項目・指標等を検討する際の視点となる例の中から、「教育課程・指導」について、具体的な評価項目を検討する。 ・ 小学校との教育課程の接続を視野に入れた幼稚園の教育課程及び年間の幼児児童の交流活動計画、教員の研修計画、家庭や地域社会への情報の公開などについての具体的な評価指標や評価方法を研究する。 ・ 幼保小一貫指導を目指す山口県の指導資料「つながる子どもの育ち」を視点とした幼稚園と小学校の教育課程の接続の具体についての評価方法を研究する。 (3) 研究の成果及び今後の課題(成果)○ 公立、私立の立場の違いや経営規模、地域の実情の違いを超えて、幼稚園における学校評価の実施についての議論を行い、学校評価の実施が、園の取組の組織的な改善につながり、地域や保護者の理解を得るために有効であるという認識が深まった。 ○ 幼稚園の教育課程の実施状況を適切に評価することが、小学校との教育課程の接続を考える上で重要であることが共通理解された。 (課題)● 各幼稚園の学校評価に対する認識や実施の実態が大きく異なっていたため、「幼稚園の学校評価」そのものの在り方や手法に関する議論が中心となり、本来の研究目的である幼小連携を踏まえた教育課程の評価の在り方についての研究が深まらなかった。 ● 指導資料「つながる子どもの育ち」を評価指標として活用しようと試みたが、具体的な評価規準の設定や評価手法に課題が残り、今後さらに検討する必要がある。 ● 協力園の事例や意見をもとに検討を進め、「幼小連携の視点を踏まえた学校評価」に関する参考資料(案)を作成したが、更に内容を検討する必要がある。 |
初等中等教育局幼児教育課
-- 登録:平成23年07月 --