幼稚園教員等の研修の在り方 |
(1) 研究の目的「保育実践力」「自己評価能力」「相互評価能力」という保育者の3つの専門性を伸ばすために、奈良市で実施した研修に基づいて、幼稚園教員等の研修の在り方について、より一般的な提言を行う。 (2) 研究の内容及び方法・ 推進委員会と作業部会の2つの組織を設置する。推進委員会の示す方向性に基づき、作業部員が研修を行う。 ・ 研修の種類は、ア)幼稚園教育要領や保育所保育指針による研修(主として講話や演習形式による研修)、イ)公開保育による研修(主として観察・話し合いによる研修)、ウ)講話・講演会・視察などによる研修の3つに分類された。 ・ 各研修に対する評価と実施した研修全体の評価の2つの評価があらかじめ設定された。 (3) 研究の成果及び今後の課題○ 作業部員には以下の6つの効果が現れた。 ・ 幼稚園教育要領や保育所保育指針の理解が深まり、それらに基づく保育を実践する力が養われた。 ・ 子どもの姿や保育者の援助を記録する方法の理解が深まり、実践する力が養われた。 ・ 子どもの自主性や意欲を引き出すための方法の理解が深まり、それを実践する力が養われた。 ・ 幼稚園教員と保育士が交流し、お互いの保育や取組、かかわりについて、共通理解を深めた。 (成果)○ これらの効果を及ぼした要因から、本調査研究の成果として「幼稚園教員等の研修の在り方」に関する4つの提言が出された。 ・ 研修を繰り返すこと ・ 様々な方法の研修を実施すること ・ 個々の研修の評価と一連の研修全体の評価を行うこと ・ 協働作業や話し合いの機会を増やすこと (課題)● 課題としては3点が挙げられた。すなわち、ア)研修の対象者に関する課題、イ)研修の波及効果に関する課題、ウ)研修にかかる費用に関する課題である。 |
初等中等教育局幼児教育課
-- 登録:平成23年07月 --