インターンシップを中心とした体験活動
6割の生徒が卒業と同時に実社会に巣立ち、4割の進学者のほとんどは実践的な教育機関である専門学校に進学している本校では、3年時の進路決定に向け、1年時から以下のような取組を通してキャリア教育を行っている。
このうち2年生でのインターンシップは、全生徒が3日間体験するというもので、本校のキャリア教育の柱ともいえるものであり、企業での就業体験を通して、将来の社会生活や職業生活に必要な能力・態度を身に付け、進路決定を前に望ましい勤労観・職業観を育むことをねらいとしている。
LHRにおいて体験業種・職種の予備調査を行い、これを元にハローワークの協力を得て、受け入れ企業を決定。受け入れ企業一覧を元に生徒の体験希望企業(事業所)を調査し、体験先企業を決定する。実施前日には約1時間のオリエンテーションを設け、インターンシップの目的、心構えと注意事項、健康管理等、事前指導を行っている。
インターンシップは実施して終わりではなく、事後指導をきちんと行うことが生徒の職業観育成や主体的な進路選択・職業選択の推進につながることとなる。生徒はインターンシップ日誌を作成することで実施した内容を振り返り、自己の在り方や生き方について考えを深めるようになる。また、将来の自分の職業と学校における学習活動の関連を整理することで、学習に対する意欲も高まる。
インターンシップ実施前後にアンケート調査を行ったところ、「仕事の厳しさ」を体験すると同時に、「会社の仕組みや企業の中がわかった」「協力してはたらくこと」「いろいろな発見」「仕事の良さ」「大人とのふれあい」などを実感して、職業や就職に関する考え方が変わったと42パーセントの者が答え、「参加してよかった」と83パーセントが答えている。また、「将来正社員として働きたい」との回答も増加傾向が見られ、勤労観・職業観の深まりが得られているものと考えている。企業アンケートにおいても大変協力的なご意見を頂き、周辺企業が学校とともに生徒を育てていく意識を持っていただいていることを知ることができた。今後も周辺企業やハローワークの助けを頂きながら、この事業を継続して行きたいと考えている。
-- 登録:平成21年以前 --