第1章 4.現学習指導要領領域における教科書記述の研究

1.2つの前提条件と3つの柱

 前述のとおり、本専門家会議では「基礎・基本となる学力を保証し、多様な学習活動を可能とする国語科教科書づくりを…」を基本理念とし、これを実現するための具体的提言とし2つの前提条件と3つの柱を計11の個別テーマとして取りまとめる。これを体系化すると以下のとおりである。

図表1-9 2つの前提条件と3つの柱、11提言

2つの前提条件 教科書の分量を増加させる
国語の配当時数を増加させる
(時間数増加に対応した教科書のあり方を考える)
3つの柱 内容の充実 朗読・暗唱教材(詩・古典・その他)を開発し充実させる
メディア・リテラシー教育の教材を改善・充実させる
演劇教材を復活させる
豊かな言語環境としての国語科教科書の整備 読書量確保のため文章数・量を増やす
漢字表記、提示の仕方を改善・充実させる
体系的語彙指導のための学習活動を充実させる
指導法の改善 トレーニング的要素を拡充させる
到達度・目標を可視化させる
調べ学習用教材・単元を充実させる

国語専門家会議による教科書の改善・充実に向けた11の提言

-- 登録:平成21年以前 --