玉名女子高等学校 勤務
中尾礼二 先生
昭和53年に手話講習会を受講し、その後通訳活動を開始。手話通訳指導者等を経て、昭和58年熊本県ろう協の認定通訳者、平成4年に厚生大臣認定の手話通訳士となる。
現在、手話通訳派遣担当および通訳者として活動中。
A:前任者の退職にともない、熊本県ろう者福祉協会からの依頼、推薦により、お引き受けすることにしました。
A:聴覚障がいへの正しい理解とコミュニケーション方法などを学ぶ中で、障がいに対する考え方や支援のあり方(技術を含む)など、「知る・聞く・考える」を基本にしています。
A:いつもは2時間単位の講習会や学習会を担当しているので、1コマ50分授業の展開では、時間配分などに少し戸惑いました。
A:高校生になると、授業中に手を動かしたり、顔の表情などに恥ずかしさがあるようですが、休み時間に出会った生徒たちが手話で自己紹介してくれたことです。
A:あらためて、教えることの難しさを体感しています。どのように教えたらわかりやすいかなど、生徒たちからも教えてもらっています。
教えるということは、学び続けることだと思っています。
A:高校3年生(看護科)
A:
・話が深くて、おもしろい
・例え話がわかりやすい
・教員以外の仕事もしておられるので、現実味があり、一つひとつが心にしみる
A:
・授業の最後に明言を黒板に書かれ、今日のことばとしてお話をされる。
例「目的は明確に 行動は的確に」
A:普通科のほかに3つの実業系の科をもつ女子高校として、生徒一人ひとりにきめ細やかに、学習、進路、生活等の指導を行っています。専門教科については可能な限り、現場に精通している方々を招へいしたり、卒業生にも講師として登壇していただくような機会を設けています。地域の方々と一丸になって、生徒たちの伸長を図ります。
A:生徒たちに色々な学びの機会をつくるうえで、教諭や講師だけでは、多様なカリキュラムに対応することがきびしいために採用しています。現在は、看護科の「手話」のほかに、普通科の「韓国語」「器楽」や食物科の「調理」などで採用しています。
A:その教科のプロフェッショナルに教えていただくことで、生徒たちは真剣に受講しています。知識や技術の指導のみならず、実際の現場での体験や、臨機応変に状況判断することの大切さ等に重みがあり、生徒たちの興味や関心のあることを学べる有意義な機会です。
A:高等学校の責務のひとつに進路保障が挙げられます。毎年ほぼ全員の進路実現を達成していますが、特別非常勤講師制度を活用して、社会で活躍している方々の生きざまや功績などにふれることで、より専門性を高めたり、進路選択の視野が広がることを期待します。