滋賀県 滋賀県立野洲養護学校 富田朝太郎 先生

滋賀県立野洲養護学校 勤務
富田朝太郎 先生

プロフィール

大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)地域文化学科中南米地域文化ポルトガル語専攻卒業。企業での社会人経験後、言語聴覚士に転身。これまで重症心身障害児者施設、肢体不自由児施設、医療型障害児入所施設にて障害児者へのコミュニケーションと食べることの支援に従事。【著書】『富田分類から学ぶ障害の重い子どもへのコミュニケーション支援:いつでも・どこでも・誰でも・すぐにできる』2022年,学苑社

特別非常勤講師として勤務されている先生より

Q:特別非常勤講師として採用されたきっかけ

A:医療や福祉領域で培ってきた言語聴覚士としての専門性を、出身である滋賀県の教育現場へ貢献できればと考えていました。滋賀県の重症心身障害児者施設に勤めていたご縁で、県内の養護学校へ特別非常勤講師として訪問しています。

Q:指導するにあたって、特に工夫している点など

A:
①わかりやすく伝える
授業場面を動画撮影し客観的な視点を基に、専門用語を使わずわかりやすい説明を心がけています。
②子どもと先生の「今できることを」
子どもの課題対応だけでなく、「今できていること」をより伸ばせるよう現実的で継続可能な支援を提案しています。また、子どもに関わる先生方の現状について「これでいいのだ」と自信を持たれるよう肯定的な評価を伝えています。

Q:実際に講師として勤務した感想・やりがいや、採用前のイメージとの違いなど

A:子どもたちの成長や変化を先生方と共に確認できた時にやりがいを感じます。

Q:学校現場との関わりを持つことにより、ご自身に良い影響を与えたことなど

A:学校現場のニーズを知ることは言語聴覚士としての専門性を見つめ直す良い機会となっています。学校だけでなく家庭や地域サービス等、子どもたちを支援する環境の一員となれればと考えています。

特別非常勤講師の勤務先の先生より

Q:貴校における教育の特徴やアピールポイントなど

A:
<目指す学校像>
・子どもたち一人ひとりの尊厳を守り、もてる力を最大限に伸ばす学校
・特別支援教育のセンター的機能を果たす学校
・子ども、教職員、保護者、地域が一体となって創る学校
・地域に開き、地域と歩む学校
・全教職員がよりよい学校づくりに積極的に参画する学校

Q:特別非常勤講師を採用したきっかけ(特別非常勤講師が必要となった背景や人材をどのように見つけたかなど)

A:開校当時から本校の教育内容をより一層充実していくために、様々な専門家からの指導助言をこれまでも得てきました。特に自立活動の内容の「人間関係の形成」「コミュニケーション」と学校給食における食事指導については、特別支援学校に通う児童生徒には最も大切な指導内容の一つでもあります。そのために、その分野の専門家である言語聴覚士の資格を有し、豊富な経験を持っている人材に特別非常勤講師を依頼しています。

Q:特別非常勤講師を採用することで得られたよい効果など

A:実際の指導場面をみていただき、指導の在り方であったり、児童生徒の評価や今後の指導の方向性であったり、教職員が疑問に思っていること等を具体的に指導助言し解決していただいています。そのため教職員は、その指導助言を参考に、教育活動をより良くすることができています。

Q:今後、特別非常勤講師に期待する役割など

A:今年度から本校に来ていただいていますが、児童生徒の経過もみながら指導していただきたいので、なるべく継続して勤務していただけるとありがたいです。
また、コミュニケーションエイドなどの最新の情報も交えながら指導していただけることを期待しています。