長崎県立長崎東高等学校 勤務
下田秀光 先生 高等学校教諭特別免許状 「情報」
大学を卒業後、長崎県内の事業会社に在職し、20代後半に「コンピュータを扱う仕事がしたい」との思いを強くし、専門学校でリスキリング後、関東のインフラ系情報システム会社に転職。システムのサーバ・ネットワークの構築‣運用‣保守と経験を積み、サーバ環境の設計・運用設計及び後進の教育を担う。最終的に事業会社の社内SEを経験し、情報インフラの専門職としてオールラウンドにスキルを磨く。
教科…情報、科目…情報Ⅰ
校務分掌…新たな学び改革推進部DX探究推進担当
職務としては生徒の総合的探究活動における技術的サポート
校内DX化推進に向けての提案/設計
部活動…陸上競技部
A:自身の高校時代の恩師から「長崎県で新たに情報教員の募集をしており、情報分野の前線で働いている者も対象のようなので採用試験を受ける気はないか」と連絡を頂きました。20代後半からインフラエンジニアとしてスキルを磨いていましたが、事業会社の社内SEを最後に「情報インフラの仕事は一通り経験できた」と満足しているところでした。そこにこのお話をいただき、SEとしてのリアルな体験を伝えることで生徒の成長をサポートでき、かつ自身に残された職業人生にとっても新しいチャレンジにもなると考えました。
A:教員という仕事は「教科を指導するだけでなく校務分掌や部活動など色んな業務がある」ということは知識としては持っていましたが、実務に携わるとその業務量の多さに驚くと共に「ICTの力でその問題を解決できないか」と自身のこれまでのスキルを活かせる環境に喜びを感じます。また、考えたアイデアの実行に関しても「まずはやってみたら」と後押しして頂けるところもやりがいを感じます。
A:授業において、教科書付属の教材では生徒の習熟が高まらないときに、プログラミングスキルを活かして使い勝手のよい教材を自作して生徒に提供し、その教材に夢中で取り組んでくれる姿を見たときやOSやアプリの使用中に不具合が発生したときは、注意深くログをみて問題がどこにあるのかをすみやかに発見できる技術は前職の経験が生きていると感じます
A:社会の中で長年培った知見・技能は学校内でも一日の長があると思います。その反面、生徒をサポートする技量や業務を遂行する上での民間とは違った手続きなどどうしてもスキル的に追いつけないところは出てくると思います。ただ自身の弱いところは同僚の先生方にサポートをお願いすれば、手を差し伸べていただけます。自身の力を発揮できるところで貢献しつつ、困ったときは躊躇なく助けてもらう気持ちがあれば自然に環境に溶け込み、自身にとっての新たなチャレンジを成功させられると思います。
考え抜き、工夫を凝らした授業をしたときに、生徒がふと発する「楽しー」のつぶやきやオリジナルのアイデアを得意げに話す姿は何事にも代えられません。自身の経験を存分に発揮できる仕事ですのでチャレンジしてもらいたいです。
A:2年生および3年生
A:教科担任
A:他の先生より楽しいことをしてくれる、情報が本当に大好きそう、怒ることがほとんどない。
授業と関係ないですが、生徒を生徒として型にはめず、ひとりの人間として見てくださるような気がします。また、授業や学校生活などの環境をよりよくしようというガッツを感じるので、生徒からしても応援したいという気持ちになります。
わかりやすくて親しみやすい。会社で働いていた時のエピソードが聞けるのは結構貴重だと思う。
対応が早くて、ノリがとても良い!授業は実践形式が多いから楽しい。パソコンに問題あれば迅速に助けてくれる。
プログラミングをきちんと教えてくれる、雰囲気がエンジニアっぽい。
授業の動画を作ってくれてきたりして、それがためになった。
いい意味で教員らしくない一面もありつつ、イベントで生徒と一緒に楽しむ姿は、私が高2・高3となって授業での関わりがなくなった後もその都度、友達との間で話題になります。個人的には社会人を経験されてから教員になられている分、メリハリがあって、大人でいらっしゃるのかなと感じています。
社会経験があるからこその合理的な教育をしているような感じで楽しかった。
イメージがしやすい授業だった。
教科書に書かれた内容をより身近な事例で教えてもらった。実際に実物や自作プログラムなどを使いながら勉強するのが楽しかった。
生徒にとても寄り添っている感じがする。
生徒思いで熱心な先生はなかなかいないなあと思い、感謝の気持ちでいっぱいです。会社で働かれていた時のお話を授業中にして下さったことがあり、学校では教員としか触れ合わない私たちなので、一般企業でのお話は興味深かったです。実践的な授業が多かったことかと思います。知識よりも理解を求める授業だと感じます。
授業を楽しませようとしている姿がすごい。実際楽しい。
授業は絶対チャイムが鳴れば終わるところ。
一般化しやすい教科で日常と組み合わせて伝えてくれること。仕組みの説明がわかりやすい。
A:行事では、おもしろい仮装で楽しませてくれた。
授業での関わりがあったのは高1のときだけなのに、高3になったいまでも名前を覚えてくださっていて、仲のいい友達まで把握されていたのは衝撃でした。
授業中に突然冗談をおっしゃった時、皆それに気づかず反応ない時があり、授業終わった後に気づくパターンや、もしくは数秒遅れて何人か笑うパターンがある。ちなみに自分はいつも授業中ジワジワきて、一人でニヤニヤしていました。
いつも授業はしっかり聞いていないとやばい所と聞き流していいところを先に話してくださる。
パソコン直していただいたときに、このパソコン内で何が行われているのか聞いたら答えてくださった。全て理解できた訳ではないが、情報系を志望している身として非常に興味のある話をしてくださった。
Teams上の会議とかで、すごく活躍している。実践的にシステムをいじられていたから、すごく手際がいいです。
パケット通信方式等インターネット関連の授業で、ご自分で作ってこられた小道具を各班に配って、教科書の記述では少々わかりづらい内容を体験的に学習できるようにされていたのが個人的に一番印象に残っています。実際、高2の冬頃に受験勉強を始めて情報の学びなおした際に内容がすっと頭に入ってきて、授業の質の高さを実感しました。また、自分はネットにどっぷりつかってきた人間なのですが、先生がところどころ見せるユーモアというか笑いのセンスに近しいものを感じたのも印象的です。
予習の動画をあげてくれるのが結構助かった。前働いていた時の話を聞くのが面白かった。
情報の自作自演の解説動画がとても分かりやすかったです。
A:本校では、世界の平和と共生に貢献するイノベーティブなグローバル人材を育成するために、探究活動を柱とした生徒の主体性を重視する教育活動を行っている。
A:教科の専門性だけでなく、民間企業の経験によって身に付けた社会性等について生徒たちへ指導してもらうことを期待した。
A:民間企業で専門的に携わってきた情報分野を、教科指導のみならず、職場の同僚にも指導してもらい、新しく教育環境で使用されるようになった情報技術を多くの教職員が活用できるようになった。
A:「教える」ことを選んだ理由や熱意を広く発信してもらい、同じ教員を選んだ者だけでなく、これから教員を目指す者に「教える」ことの意味を考えるきっかけを与えてもらいたい。
A:優れた知識技能等を有する方を採用するために、特別免許状の授与を前提とした採用試験を実施している。また、教科に関する授業に携わるために、インターンシップを域内の学校で受け入れるなどして、教員志願者の増加に努めている。
A:教員免許を所持していなくても、教員になれることを周知することで、Uターンを考えられている方等に教員を職業の選択肢の一つとして考えてもらえるようになった。今後、更なる周知で移住等につなげていきたい。
また、高等学校においては、これまで免許外教科担任や臨時免許状を申請して授業を行っていた教科においても、特別免許状の制度を活用し、専門性の高い教員が授業を行えるようになった。
A:優れた知識・技能とこれまでの経験等を児童生徒のみならず、教職員にも広めてもらい、学校と社会とのつなぎや、多様化する学校教育の更なる活性化に尽力してもらいたい。