京都府立工業高等学校 勤務
栫井弘稔 先生 高等学校教諭特別免許状 「工業」
教育学部を卒業後、民間企業において、営業職、マネジメント職、技術職を経て現職で勤務していた。
教科指導では、情報テクノロジー科の教員として、情報技術に関する座学、実習、課題研究などの科目を担当している。資格・検定の講習も担当している。
分掌業務では、企画推進部、教務部の業務を経験し、その後、学級担任を6年間、学年部長を3年間務めた。現在は、教務部長を務めている。
A:自分の持っている知識や技術で顧客の困りごとを解決できることに喜びを感じていた。しかし、民間企業は営利を追求する集団であるがゆえに、そのすべてに応えることは難しいと感じていた。教員という仕事は、生徒に寄り添うことを第一に大切にしていることを知り、教員という仕事に魅力を感じるようになった。しかし、教員免許を持たない私には、教員になることはできないと考えていた。
スペシャリスト特別選考のことを知り、最初で最後のチャンスだと思い応募した。
A:学校という職場は、私がこれまでに勤めてきた幾つかの民間企業とは、時間の使い方や考え方、人と人との係わり方が大きく異なっており、その環境に慣れるまでは戸惑うことも多かった。
採用前にイメージしていた教師の仕事は、「教科指導を通じて確かな知識や技術を身につけさせること」であった。実際に教育の現場に入ってからは、「教科指導はもとより、学校生活の全てが生徒を育てる場であり、生徒を社会の一員として育てあげることが教師の使命である」と考えるようになった。
A:教員としての経験を積むことで、民間企業で身に付けた力が教育現場で役に立つ形に変化してきたと感じる。民間企業での様々な経験が、授業だけでなく、業務のありとあらゆるところで役に立っている。それらの経験がなければ今の役割も果たせていないと感じる。昨今、教育の現場も大きな変化を求められているが、新しいことに取り組み、変化し続けることには慣れているので、大変さも不安も感じていない。
A:社会を生き抜いていける生徒を育てる教育現場において、教育現場以外での経験を持った人材がもっと必要であると感じます。今、携わっておられる仕事の経験があるからこそ、教職員や生徒に伝えられることがあると思います。教育の現場は、生徒たちが成長する姿を間近で見られるすばらしい職場だと思います。
A:大学4年生
A:クラス担任
A:報告・連絡・相談のレベルが高いというイメージを持っています。伝えたいことや聞きたいことを正確に伝達し、生徒や他の先生方との連携をスムーズにされているイメージがあります。
A:民間企業で経験された話をしてくださったことが印象に残っています。社会に出たことのない高校生からすると全て新鮮な話だったため、強く印象に残っています。将来のことを考える良いきっかけにもなったと思います。
A:京都府の工業に関する専門学科の基幹高校として、ものづくりを通して専門性を高め、 コミュニケーション能力やビジネスマナー等を身に付けることにより、社会を支え産業の 発展に貢献するスペシャリストを育成する。
A:民間企業での勤務経験を生かし、高度な専門性や知識・技能を生徒に身に付けさせてもらいたい。また、社会人としての資質向上に向けて経験から指導してもらえればと思う。
A:高い専門性と実践力を有しており、他の職員への良い刺激となっている。また、企業での経験を生かした実践的な授業が展開されており、生徒は興味関心を持って受講している。
A:高等教育機関では身に付けることのできない高い専門性や技術・技能で、生徒や教職員を刺激してもらいたい。また、工業の専門科目において、企業での経験を生かし、分かりやすい授業を展開してもらいたい。
A:特別免許状を授与するに値する方かどうか事前に一定の判断をした上で学識経験者等の意見を聴くようにしている。安易に特別免許状の授与は行っていない。
A:様々な分野で優れた実績や高度な専門性を持つ教員が採用され教育活動に従事することにより、府立高校の特色化を一層推進し、生徒の個性や能力を最大限に伸ばす教育実践につながっている。
A:その高度な専門性や経験・人脈を活かし、生徒の個性や能力を伸ばす教育実践だけでなく、学校と外部との連携の推進や他の教職員への新しい視点の提供など、多様な面で学校運営に良い影響を与えることを期待している。