北海道函館養護学校 勤務
田屋隆也 先生 特別支援学校教諭特別免許状 「肢体不自由教育」
平成22年~ 札幌市内の老人保健施設在職中に、作業療法士免許を取得。
平成25年4月~ 函館市内の急性期の総合病院にて5年、作業療法士として勤務。
平成30年4月~ 北海道白糠養護学校で初任を迎え、5年間勤務。
令和5年4月~ 白糠養護学校の閉校に伴い、北海道釧路養護学校で1年間勤務。
令和6年4月~ 北海道函館養護学校にて勤務。現在に至る。
教科は自立活動を担当し、在校生、訪問生の担任の先生方や関わる教員の皆さんと自立活動について支援方法や環境調整など協働しつつ児童生徒の学習や支援をしています。日常生活における支援も、関わる先生方と協働しトイレや食事、整容などについても児童生徒の実態に合わせた支援方法の検討や環境設定などを行っています。また、車椅子や補装具、福祉用具の相談や調整なども行っています。
A:医療機関でリハビリテーション業務に従事していた際に、小児科を中心とする障がいを抱える子ども達と関わる機会が多くありました。病院での関わりは、入院や外来でのリハビリ時間に限られることもあり、日常的に支援できる環境に身を置きたいと考えた時に学校という選択肢があるなと感じ、自立活動教諭の免許を取得し勤務できたらという想いがあり教員を目指しました。
A:学校では、そのお子さん達に学校生活での日常があり学習活動を行っています。毎日の連続性の中で、児童生徒の成長や発達、発育にとって日々関わりを持ちながら目標に向けて取り組める環境であるということが、最適な環境であると感じています。また、自分としても毎日が児童生徒から教えてもらうことが多くの学びとなっていると実感しています。
A:地域の医療機関やリハビリテーション職種ともに、児童生徒の実態把握や福祉用具の作製に向けて協働することが多いため、前職で学んだリハビリテーションや医療の知識や技術、コミュニティーはとても役に立っていると感じています。
A:初めのうちは環境や業務に慣れることに不安を感じる事も多いかと思います(自分もその一人でした…)。周りの先生方のサポートや児童生徒達に教えてもらうことが積み重なると段々と児童生徒との関わりの楽しさや、学校ならではの楽しさを感じました。今では、学校生活を主体として、児童生徒の成長や発達、学習に関われる毎日がとても楽しいです。自分は、教員になったことで新たな知見や自分の引き出しが多く作れたことが、何よりの財産だと感じています。
A:高等部1年生
A:自立活動の時間を中心として、給食時間や車椅子の調整や移乗、移動動作の練習などで関わることがある。
A:一緒に身体を動かす授業が多いので、元気に、張り切って、頑張っているイメージがある。自分の車椅子を調整してもらう事が多いため、メンテナンスしているイメージがある。
A:いつも自分の身体をみて、身体や活動の調整や助言をしてくれる。車椅子に乗ってバスケすることやバスケに必要な動きの練習を一緒に取り組んでくれる。
A:
・地域に唯一の肢体不自由学校であり、医療的ケアを必要とする児童生徒が多く在籍しているため、専門性の高い教員が多い。
・パートナーティーチャー派遣事業の推進校として、地域の支援を必要とする学校のサポートを担っている。
・自立活動教諭が地域の特別支援学校の個々のニーズに応じた学校生活における支援や環境調整、摂食指導を行っている。
A:
・作業療法士としての人脈を生かした関係機関との連携や専門性を生かした自立活動の充実。
・地域の医療や療育機関など、各関係機関と保護者と担任とをつなぐ包括的支援など。
A:
・各関係機関と連携し、担任と情報を共有することで、児童生徒の自立活動の充実を図ることができている。また、教材や教具を児童生徒の身体状況に合わせて調整し、学習効率を高める支援を行えている。
・地域や学校職員の支援方法や摂食指導の専門性の向上に関する研修会など実施している。
A:
・地域を支える摂食指導のサポート体制の構築
・学習環境の物理的な調整や、補助具の使用を推奨し、生徒が最大限の能力を発揮できる環境を整える。
・関係機関や保護者との定期的なコミュニケーションを図り、家庭でのサポート方法を共有する。
A:特別免許状の授与について、毎年、各設置者等に周知するほか、北海道教育委員会ホームページにも掲載し、広く周知しています。
A:特別免許状について広く周知することで、申請のある設置者や申請教科の多様化が見られ、授与件数が増加するなど、積極的な活用が図られるようになりました。
A:教員免許状を持たない優れた知識経験を有する社会人等を迎え入れるという趣旨に基づき、特別免許状制度を積極的に活用することで、学校教育の専門化や活性化が図られることを期待しています。