初任者研修目標・内容例(小・中学校)

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平成19年2月16日
文部科学省
初等中等教育局教職員課



年間研修項目例(小・中学校)

基礎的素養 学級経営 教科指導 道徳 特別活動 総合的な学習の時間 生徒指導・進路指導
1  公教育の役割と諸課題の解決に向けた取組
  • 公教育と使命
  • 教育改革と学校教育の現状
  • 関係法令と学校目標の実現
  • 社会教育、家庭教育との関連
  • 教育施策や事業の展開
2  学習指導要領と教育課程の編成・実施並びに評価
  • 学習指導要領の法的位置と基準性
  • 学習指導要領と教育課程の編成実施
3  学校教育目標の具現化に向けた取組
  • 学校教育目標と目指す児童生徒像
  • 学校教育目標と学校経営
  • 学校教育目標と指導計画
  • 学校教育目標と教育活動
  • 学校教育目標と学校評価
4  教員の勤務と公務員としての在り方
  • 服務、義務
  • 勤務と給与
  • 人事異動
5  学校の組織運営
  • 関係法令と学校組織
  • 校務分掌とその機能
  • 教育環境の整備
  • 開かれた学校づくり
  • PTCAの運営
  • 安全管理・事故防止
6  教員研修と教員としての生き方在り方
  • 教員としての心構え
  • 教職観の涵養
  • 研修と自己成長
  • 校内研修・研究への参画
7  教育課題の解決に向けた取組
  • 人権教育
  • 環境教育
  • 教育の情報化等への対応
  • 教育の国際化等への対応
  • 帰国・外国人児童生徒教育への対応
  • 学校保健、安全指導の進め方
  • 食に関する指導の進め方(給食指導を含む)
8  特別支援教育の制度と具体的な取組
  • 特別な教育的ニーズと指導
  • 特別支援教育体制の整備と活用
  • 特別支援教育の制度
9  教育機関や企業等における体験を通した研修
  • 体験研修
  • 課題研究
10  研修の総括
  • 初任者研修の総括
1  学級経営の意義
  • 学級経営の内容と果たす役割
  • 学級経営案の作成と活用
  • 学級経営と学年経営
2  学級経営の実際と工夫
  • 学級の組織づくり
  • 教室環境づくり
  • 児童生徒による活動の運営
  • 児童生徒との関わり方
  • 学級集団づくり
  • 日常の指導
3  保護者と連携を図った学級経営
  • 授業参観と保護者会
  • 学級通信
  • 保護者への助言
4  学級事務の処理
  • 年度当初、各学期当初の学級事務
  • 成績等に関わる諸表簿の作成などの学級事務
  • 各学期末、年度末の学級事務
  • 学級事務と情報処理の活用
1  基礎技術
  • 教科指導の基礎技術
2  授業の進め方
  • 授業実践に関する技術
  • 学習指導案の作成
  • 授業における児童生徒理解
  • 授業の診断と記録の分析
  • 教材研究の方法と実際
  • 教材研究の進め方
  • テストの作成と評価の在り方
  • 教科指導と情報機器の活用
  • 授業の分析と診断
  • 個に応じた学習指導の進め方
  • 学習指導と評価の要点
  • 教材・教具の作成と活用の仕方
  • 授業の反省と評価
  • 年間指導計画の作成
3  授業参観
  • 示範授業参観の視点
4  授業研究
  • 授業研究
1  道徳教育の基礎的理解
  • 道徳教育の目標や意義
  • 学校、地域における道徳教育の基本方針
  • 道徳教育の諸計画の意義とその作成
  • 他教科・領域等における道徳教育
  • 「心のノート」の趣旨とその生かし方
2  道徳の時間の指導
  • 道徳の主題構想と資料研究
  • 道徳学習指導案の作成
  • 道徳における評価の在り方
  • 示範授業参観
  • 道徳の授業研究
1  特別活動の教育的意義
  • 特別活動の目標
  • 特別活動の内容
  • 特別活動の特質
2  特別活動の指導計画と授業の実際
  • 全体の指導計画と年間指導計画
  • 学級活動(1)の指導計画の作成と授業の実際
  • 学級活動(2)、(3)の指導計画の作成と授業の実際
3  学級活動の指導と評価の工夫改善
  • 学級活動(1)の指導と評価の工夫
  • 計画委員会の指導と評価の工夫
  • 係の活動の指導と評価の工夫
  • 集会の活動の指導と評価の工夫
  • 学級活動(2)、(3)の指導と評価の工夫
4  児童会・生徒会活動、クラブ活動、学校行事の指導と評価の工夫改善
  • 児童会活動、生徒会活動
  • クラブ活動
  • 学校行事
  • 集団宿泊体験
1  趣旨・ねらい
  • 総合的な学習の時間の趣旨
  • 総合的な学習の時間のねらい
2  全体計画の作成
  • 全体計画作成の必要性
  • 全体計画の内容と取扱い
3  学習活動の進め方
  • 学習活動の展開
  • 体験的・問題解決的な学習
  • 学習形態、指導体制の工夫
  • 地域の教育資源の活用
  • 国際理解・外国語会話等の学習活動
4  評価の特質と評価方法
  • 評価の特質
  • 評価の方法と生かし方
1  生徒指導
  • 生徒指導の意義
  • 児童生徒理解の内容と方法
  • 教員と児童生徒の人間関係
  • 児童生徒の誉め方・叱り方
  • ガイダンスの機能と教育相談の充実
  • 社会奉仕体験活動等、体験活動の意義と進め方
  • 児童生徒の健全育成の取組
  • 問題行動等に関する事例研究
  • 学校における生徒指導体制
  • 家庭・地域や関係機関との連携
  • 生徒指導の反省と評価
2  進路指導
  • 進路指導(キャリア教育)の意義
  • 進路指導(キャリア教育)の展開と事例研究
  • 進路情報の収集と活用
  • 職業や進路にかかわる啓発的な体験活動の指導の実際
  • 学校における進路指導(キャリア教育)体制
  • ガイダンスの機能と教育相談の充実
  • 家庭・地域や関係機関との連携
  • 進路指導(キャリア教育)の反省と評価



 基礎的素養
1  公教育の役割と諸課題の解決に向けた取組
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
公教育と使命
  • 公教育の概念理解と教育公務員としての使命
1~2
  • 公教育の制度的概念や理念的概念を理解し、勤務校の実情を踏まえ、自らの使命を表明できる。
  • 教育公務員としての責務や行動規範に基づき行動できる。
教育改革と学校教育の現状
  • 教育改革の背景と学校教育の改善・充実
1~2
  • 我が国と諸外国の教育改革の動向について理解を深め、それらと関連づけながら、自校の取組や成果、課題等を述べることができる。
  • 児童生徒の学習や生活の状況を分析し、生きる力を育むための方策等について理解する。
関係法令と学校教育目標の実現
  • 教基法等に示された目的と学校教育目標との関連
1~2
  • 教育基本法や学校教育法等及び都道府県等の教育目標や方針・重点と、自校の教育目標や指導の重点等との関係を比較し、自校の特色を説明することができる。
家庭教育、社会教育との関連
  • 家庭教育等の現状と学校教育の果たす役割
1~2
  • 家庭教育や社会教育の役割と、学校教育との連携方策についての課題や期待される効果などから、自校の課題解決に向けた取組や方策を理解する。
教育施策や事業の展開
  • 教育施策の達成目標と学校の取組
1~2
  • 都道府県等の教育目標とその具現化を図る教育施策の関連をまとめ、自らの課題や担当する業務などの側面から、その実現状況を評価できる。
  中項目計 5~10  

2  学習指導要領と教育課程の編成・実施並びに評価
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
学習指導要領の法的位置と基準性
  • 学習指導要領の法的位置付け
  • 学習指導要領の趣旨・ねらい
1~2
  • 学習指導要領に関する関係法令等から、その位置づけや基準性、意義や役割を理解し、教育課程編成・実施の根拠等を説明できる。
  • 学習指導要領の趣旨・ねらいを理解する。
学習指導要領と教育課程の編成実施(その1)
  • 各教科等間相互の関連と指導計画
1~2
  • 各教科等、道徳、特別活動、総合的な学習の時間の目標や内容、活用する教材との関連を重視した指導計画が生み出す価値や効果について理解を深め、自校の指導計画のよさや課題を指摘できる。
学習指導要領と教育課程の編成実施(その2)
  • 個に応じた指導の充実
1~2
  • 実際の学習指導案や教材、指導事例等をもとに、学習の評価を踏まえた、補充的な学習・発展的な学習など個に応じた指導の在り方や配慮事項を整理し、指導に生かすことができる。
学習指導要領と教育課程の編成実施(その3)
  • 指導と評価の一体化
  • 教育課程の自己点検・自己評価
1~2
  • 児童生徒の学習状況等を適切に評価し、その後の指導に生かすための具体的な手順、方法等を理解する。
  • 評価の結果を児童生徒や保護者に公表するなど、児童生徒の学習状況を伝えることの重要性を理解する。
  • 教育課程の自己点検・自己評価の重要性について理解する。
学習指導要領と教育課程の編成実施(その4)
  • 学習指導要領と教科書
1
  • 小中学校およびこれに準じる学校において、教育課程の構成に応じて組織配列された教科の主たる教材として教授用に供せられているものであることを理解する。
  中項目計 5~8  

3  学校教育目標の具現化に向けた取組
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
学校教育目標と目指す児童生徒像
  • 学校教育目標設定の背景と課題
1~2
  • 各種の資料や情報をもとに、児童生徒や地域の実態、目指す児童生徒像と学校教育目標との関連を分析し、その実現を図る観点や方法を理解する。
学校教育目標と学校経営
  • 学校経営の目標や方針等との関連
1~2
  • 学校教育目標と学校経営計画に示された目標や方針との関連を分析し、それらを踏まえた学年や学級、教科等の経営の在り方を理解する。
学校教育目標と指導計画
  • 学校教育目標を具現化する指導計画の在り方
1~2
  • 学校教育目標を踏まえた各教科・領域等の指導計画作成や指導計画に基づく授業等の進め方など、実際の指導計画や学習指導案をもとに、その要点を指摘できる。
学校教育目標と教育活動
  • 学校教育目標と学年・学級並びに教科等の目標
1~2
  • 学校教育目標と教科等の目標・内容と学年・学級目標に基づく活動等の関連などを踏まえ、組織的に教育活動を展開するための方策等について理解する。
学校教育目標と学校評価
  • 学校教育目標と学校評価との関連
1
  • 学校教育目標と、各自治体における学校評価の制度との関わりについて理解する。
  中項目計 5~9  

4  教員の勤務と公務員としての在り方
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
服務、義務
  • 教育職員の身分と使命
  • 教員としての心構え
2~3
  • 地方公務員法や教育公務員特例法の法制の目的や意義を理解し、教育公務員として行動規範等を身に付ける。
  • 先輩教員の指導・助言の生かし方など、教職員間の人間関係づくりに努めることができる。
  • 児童生徒や保護者、地域の実態、学校教育への期待等を把握し、適切に対応できる。
  • 児童生徒との活動にいきいきと携わることができるよう心身ともに健康な状態を維持できる。
勤務と給与
  • 教育公務員の勤務と給与
  • 県費負担教職員制度
1~2
  • 教員の勤務時間や休息、休憩、休暇の取得、超過勤務等に対する措置、服務内容、職員関係、服務命令等について正しく理解し、適切に勤務する。
  • 一般の公務員制度との相違点(特例事項)とその意義等を理解し、適正に勤務する。
人事異動
  • 人事異動の意義と性格
  • 人事考課制度
1~2
  • 人事異動を行う意義やキャリア形成について概観し、教育職員としての社会的使命を果たすことや、人事異動が教育経験を豊かなものにするなどの効果について理解する。
  • 地方公務員法に示された職員の勤務評定に鑑み、教員の能力開発を目指した評価(人事考課)制度を理解し、教員として期待される資質や能力を身に付ける。
  中項目計 4~7  

5  学校の組織運営
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
関係法令と学校組織
  • 教育行政(管理規則)と学校の関係
1~2
  • 国や地方の教育行政と学校及び教員に係る関係法規・判例等から、公教育を担う教員として自らの責務を果たしていることや日常の職務遂行状況を説明できる。
  • 日常の教育活動や生徒指導等の事例と管理規則等との関連を理解し、学校が組織体として公教育を行っていることを説明できる。
  • 校長・教頭・主任等の職務内容や職員会議、初任者研修と指導教員の職務等に係る関係法令などの理解を深め、学校組織として職務に専念する。
校務分掌とその機能
  • 校内組織の在り方
1~2
  • 校務分掌が学校教育目標達成のための組織上の仕組みであることを理解し、担当する分掌と教員としての責務の関係を説明できる。
  • 組織の一員として協働していく重要性を理解し、協働していくための方途や手立てを講じることができる。
  • 校内諸規定のねらいや意義を確認し、それらが学校の実情に即して作成され、適正に運用されているかどうか吟味できる。
教育環境の整備
  • 学校の教育環境づくり
1~2
  • 児童生徒の実態を踏まえ、言語環境や学習環境(栽培園、飼育舎など)を整備し、日常の教育活動を改善・充実することができる。
  • 多目的オープンスペース等の意義や余裕教室の活用を含め、それらを組織的に有効かつ円滑に活用する方途や規定等を理解し、意図的・計画的に活用することができる。
開かれた学校づくり
  • 家庭や地域社会との連携
  • 学校間交流の推進
  • 障害のある児童生徒や高齢者との交流
  • 学校運営と学校評議員
  • 情報公開と説明責任
1~2
  • 学校は、家庭や地域の人々とともに児童生徒を育てていくという視点に立ち、開かれた学校づくりを進めていくとともに、学校評議員等の外部組織の意見等を学校運営に生かしていく必要があることを理解する。
  • 学校・家庭・地域社会がそれぞれ本来の教育機能を発揮し、相互にバランスのとれた教育が行われるよう、学校は家庭、地域社会との連携を深め、学校内外を通じた児童生徒の生活の充実と活性化を図ることの大切さを知る。
  • 学校は児童生徒の健全な育成を推進するため、校内の様々な情報を積極的に発信し、公教育における取組に対して説明責任を果たさなければならないことを理解する。
PTCAの運営
  • PTCA組織と運営への参画
1~2
  • PTCA役員等と懇談し、組織のねらいや意義、事業や課題、全国組織の動向などを理解する。
  • 所属校のPTCA活動に参画し、保護者や地域の信頼を高めるなど、学校教育の充実に努める。
安全管理・事故防止
  • 学校の危機管理と組織的対応
2~3
  • 学校事故防止と安全対策等のマニュアルの理解や非常時の組織的行動と役割等を理解し、行動できる。
  • 日常の安全点検と児童生徒の行動等の観察等の具体的方法、危機対応の際の行動規範等を理解し、自らの対応をシミュレーションすることができる。
  中項目計 7~13  

6  教員研修と教員としての生き方在り方
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
教員としての心構え
  • 学校の特色や地域の実態と教員としての心構え
  • 社会人としての接遇の仕方
  • 各種の届出や教材・教具、施設設備の管理と活用
  • 指導要録その他の諸表簿の取扱い方
2~3
  • 勤務校の実情や地域の実態を調べ、自らの使命を再検討し、教員としての在り方を明確化できる。
  • 接遇の仕方(来客への対応、電話のかけ方)の演習を行い、教員(社会人)としての自覚を高め、誇りをもつことができる。
  • 先輩教員の指導・助言を積極的に受け入れ、良好な教員間の人間関係をつくることができる。
  • 施設、設備、教材・教具等の管理や有効活用を図るとともに、事故防止ための指導法や点検等の技能を身に付ける。
  • 各種文書等の作成、整理、保管等を的確に行うための技法を身に付ける。
教職観の涵養
  • 児童生徒、保護者及び地域社会等の期待と信頼
  • 教員同士、教員と児童生徒の人間関係
2~3
  • 授業研究やカウンセリング等の実践を通して、指導技術、カウンセリングマインドや物事の是非を教える技術を身に付ける。
  • 授業や生徒指導等の事例から、自らの研修課題を掘り起こし、これを解決していくための研究や研修を行い、日常の教育活動の改善・充実に生かすことができる。
  • 先輩教員等の助言を生かし、地域の活動やPTCA等との関わり、学校内外の信頼関係を確立するために寄与できる。
研修と自己成長
  • 教員研修に関する法令とキャリアプラン
1~2
  • 教員研修の関係法令を理解し、自らのライフステージを視野に入れた研修計画を立て、具体的・実践的な研修・研究に努め、教員としての資質や指導力を身に付ける。
校内研修・研究への参画
  • 自校の課題解決に向けた研究・研修
1~2
  • 自校の課題解決に向け、校内研修・研究に主体的に参画し、教育研究の手法等を身に付ける。
  • 自己の職能成長に関する課題と校内研修・研究の関連を明確化し、実践能力や専門的知識・技術を身に付ける。
  中項目計 6~10  

7  教育課題の解決に向けた取組
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
人権教育
  • 歴史、法的措置等と現状
  • 人権教育の実践的課題
2~3
  • 我が国の人権課題と学校における人権教育の基本的理念及び指導上の課題等について理解を深め、日常の教育活動で課題解決に向けた取組を進めることができる。
  • 各教科、道徳、特別活動等と人権教育の関連を理解し、具体的に人権教育を進めるための指導方法等を身に付ける。
環境教育
  • 環境教育の意義と役割
  • 各教科等における環境教育の指導
1~2
  • 国連持続可能な開発のための教育(ESD)において、持続可能な社会の構築が強く求められていることも踏まえ、環境問題を総括的に理解するとともに、環境教育の意義と役割を理解し、学校における環境教育の基本的な考え方、進め方を身に付ける。
  • 各教科、道徳、特別活動等と環境教育の関連を理解し、具体的に環境教育を進めるための指導方法を身に付ける。
教育の情報化への対応
  • 教育の情報化の意義
  • 情報社会の課題への対応
3~4
  • 情報社会の特性を理解し、情報化の影の部分に配慮して指導することができる。
  • 各教科等の目標達成のために情報機器を活用することができる。
  • 各教科等の指導の中で児童生徒に情報活用能力を育成するための指導方法等を身につける。
  • 情報機器の特性と、校務分掌及び学級事務における効果的な活用について理解する。
教育の国際化への対応
  • 教育の国際化の意義
  • 国際社会の課題への対応
1
  • 適切な教材を選定し、子どもが我が国や郷土の伝統・文化について調べたり、自分なりの意見を持つことができるような教育を行う能力を身に付ける。
  • 諸外国・地域の歴史・伝統・文化について適切な事例を収集する能力や日本と異なる文化、歴史に立脚する人々に対しても敬意を払うような態度を育成するための指導方法を身に付ける。
帰国・外国人児童生徒教育への対応
  • 帰国・外国人児童生徒の受け入れに係る課題への対応
  • 日本語指導及び教科指導
1
  • 外国での就学形態や教育内容・方法などをふまえ、児童生徒の一人一人の実態を的確に把握し、児童生徒が学校生活に適用できるように配慮することができる。
  • 当該児童生徒の実態に合わせて、日本語指導及び教科指導において、最適な方法を選択し、学習の成果を上げるための指導方法等を身に付ける。
学校保健、安全指導の進め方
  • 意義とねらいや内容
  • 指導計画
  • 指導の進め方
2~3
  • 保健指導のねらいと内容を理解し、教材や指導方法等を身に付ける。
  • 健康の保持増進に努める態度や意欲を育てる方法等を学び、実際の指導に生かすことができる。
  • 各教科・領域等と安全に関する内容との関連を十分に図り、指導できる。
  • 交通安全指導の考え方や指導法の要点を学び、実際の指導に生かすことができる。
食に関する指導の進め方(給食指導を含む)
  • 意義とねらいや内容
  • 指導計画
  • 指導の進め方
1~2
  • 学校教育全体で行う「食に関する指導」の意義やねらいを理解し、効果的な指導の方法を身に付ける。
  • 学校給食を「生きた教材」として活用し、食に関する指導を行うことができる。
その他教育課題への対応
  • 都道府県・市町村などの教育課題と教育施策
  • 課題解決のための実践
1~2
  • 都道府県や市町村などのさまざまな教育課題やその解決に向けた施策等について理解を深める。
  • 課題解決に向けた具体的な取組を参考とし、授業における実践につなげることができる。
  中項目計 12~18  

8  特別支援教育の制度と具体的な取組
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
特別な教育的ニーズと指導
  • 障害の特性の理解
  • 通常の学級における特別な教育的ニーズに応じた指導
  • 個別の指導計画の作成・実施・評価
3~4
  • 学習障害(LD)・注意欠陥/多動性障害(ADHD)・高機能自閉症等を含む様々な障害の特性について理解する。
  • 通常の学級において留意すべき具体的な事項をまとめることができる。
  • 個別の指導計画の作成・実施・評価の手順から、個に応じた指導の意義を理解する。
特別支援教育体制の整備と活用
  • 校内支援体制の構築を活用した適切な支援の在り方
  • 外部の専門家や関係機関との連携
  • 個別の教育支援計画の策定
2~3
  • 実態把握等を行う校内委員会の役割や、特別支援教育コーディネーターの役割について理解し、効果的な指導や学級経営に生かすことができる。
  • 巡回相談、専門家チームからの支援や関係機関との連携について理解し、教育活動に生かすことができる。
  • 個別の教育支援計画の意義や内容について理解する。
  • 保護者との連携の在り方を知る。
特別支援教育の制度
  • 特別支援学校、特別支援学級の制度や教育課程の編成
  • 特別支援学校、特別支援学級及び通級による指導における参観
  • 就学の仕組
2~3
  • 特別支援教育制度について理解する(センター的機能、免許制度等)
  • 通級による指導や特別支援学級の制度上の位置付けを理解し、教育課程編成上の特例等の理解を図り、それぞれの教育の意義を理解する。
  • 交流及び共同学習の教育的効果及び意義を理解する。
  • 個別の指導計画に基づいた、個に応じた指導の在り方について理解する。
  • 就学の仕組を理解し、個に応じた適切な教育を推進することができる。
  中項目計 7~10  

9  教育機関や企業等における体験を通した研修
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
体験研修(長期休業期間中に実施)
  • 特別支援学校、自立支援施設等の参観
  • 福祉施設や企業等での体験
  • 社会活動等への参加
  • 他校種の参観等
8~9
  • 宿泊研修や長期にわたる研修における体験研修を通して、自らの識見や指導力を高める。
  • 外部機関等の参観を通し、交流や連携方策を学び、教育課題等の解決につなげることができる。
  • 様々な社会体験をもとに、自らの教職生活にとって重要と思われる事項を見つけ、これを教育活動に生かすことができる。
課題研究
  • 職能成長を図るための課題の設定と取組
3~4
  • 教育実践や校内における研修や研究を踏まえ、自らの職能成長を図るための課題を設定し、研修の機会や場を見つけ、主体的に研修・研究に取り組むことができる。
  中項目計 11~13  

10  研修の総括
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
初任者研修の総括
  • 体験発表会
  • プレゼンテーション資料の作成等
1~2
  • 講評で、再度、教師のあり方、心構え、使命感を高めることができる。
  • 翌年度の自らの研修課題を明確化し、具体的な取組内容を提示できる。
  • 教育の実践記録を取ることの意義・方法を認識し、記録を整理する。
  中項目計 1~2  
  大項目計 63~99  



 学級経営
1  学級経営の意義
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
学級経営の内容と果たす役割
  • 学級経営の理解
  • 学級経営の内容(学級目標の設定、好ましい人間関係や集団づくり、学習指導、生徒指導、教室環境の整備、保護者との連携、各種学級事務など)の理解
  • 学級経営の役割と意義
1~2
  • 学級経営の内容とその重要性を理解し、学級の実態に即し、自分の持ち味を生かして、積極的によりよい経営に努めることができる。
学級経営案の作成と活用
  • 学級経営案の作成に当たっての留意事項(学級の実態把握、個々の児童生徒の状況の把握、実態に即した課題の見定め、学校の教育目標に即した学級目標の設定、具体的な構想や手だての明確化)などの理解
  • 学級経営案の活用と評価(経営案の実践化や評価の工夫、学級経営案の修正・改善など)の理解
※学級経営案を持ち寄り、実態把握の具体的な手だてについて、情報交換をする。
1~3
  • 学級経営の各内容について、適切な方法で学級の実態を把握する。
  • 学校の教育目標に即して、学級の実態を踏まえた適切な学級経営案を作成できる。
  • 学級経営案に即して実践を進めたり、定期的に評価したりして、実践の改善を進めることができる。
学級経営と学年経営
  • 学年経営(作成と評価)の理解
  • 学年経営とのかかわり(学年経営案、学年会、学年行事、学級王国の問題など)の理解
1~2
  • 学年経営案を理解し、学級経営を進めることができる。
  • 学年会での共通理解を大切にし、他の学級と協調しなから学級経営を進めることができる。
  中項目計 3~7  

2  学級経営の実際と工夫
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
学級の組織づくり
  • 当番活動(清掃、給食、学習、日直などにかかわる仕事)の組織づくり
  • 係の活動(各種の学級生活を豊かに楽しくするための、児童生徒による自主的な活動)の組織づくり
※学級の組織を持ち寄り、協議する。
  • 生活集団と学習集団のつくり方や小集団活動の効果的な方法や内容
2~3
  • 学級目標の達成を目指し、児童生徒に役割を分担し、生活や学習集団を組織編成するとともに、それらの組織が効果的に機能するよう努めることができる。
教室環境づくり
  • 教師と児童生徒が協力して創る教室環境づくりの工夫(作品等の掲示、互いのよさを認め合える場や児童生徒の自主的な活動を促す場の設定など)
※よい実践例となる掲示物等を写真に撮って持ち寄り、参考にする。
2~3
  • 必要に応じて児童生徒と相談をしながら、児童生徒が安全に、衛生的・機能的に学級生活や学習が展開できるような教室環境をつくることができる。
児童生徒による活動の運営
  • 児童生徒による学級生活目標づくり
  • 朝の会や帰りの会のプログラムと運営
  • 学級の約束やルールづくり
  • 学級日誌や班日誌、教室内での飼育、栽培活動
※様々の工夫した事例を持ち寄り、協議を通して参考にする。
1~2
  • 自主的に学級生活目標を設定し、よりよい学級生活をみんなで協力して築こうとする児童生徒の活動をつくり、効果的に運営できるように努めることができる。
児童生徒との関わり方
  • 児童生徒、保護者の期待する教師像
  • 児童理解、生徒理解の工夫
  • 給食、清掃、休み時間や放課後、クラブや部活動、日記、連絡帳などを通して信頼関係を築く努力
  • 効果的な誉め方、叱り方
※具体的な方策や工夫を持ち寄って協議する。
2~3
  • 児童生徒、保護者が期待する教師像を理解し、適切な児童生徒理解を通してそれぞれの児童生徒の長所や短所を見極め、個々の児童生徒の状況に即して、一人一人に寄り添いながら温かく接したり関わったりすることができる。
学級集団づくり
  • 一人一人の児童生徒の居場所づくり(児童生徒の活躍の場、認められる場、個性が発揮できる場、人間的な触れ合いができる場など)
  • 望ましい仲間づくり(望ましいリーダー、共に助け合う支持的風土、学級の規律など)
  • 人間関係づくりのためのゲームやレクリエーションなどの実際
2~4
  • 児童生徒一人一人のよさが生かされ、児童生徒が級友の励ましの中で自己実現が図れるような学級集団(人間と人間の好ましい関係や雰囲気とその関係等を生かした各種の活動)づくりに努めることができる。
日常の指導
  • 清掃、給食、休み時間、朝や帰りなどの指導
  • 健康や安全に関わる指導
  • けんかや対立など人間関係改善への指導
  • 個別に配慮を要する児童生徒への指導
1~2
  • 日頃から児童生徒の学級生活の状況をよく観察し、学級生活上の課題を見定めるとともに、ねばり強く適切な指導、助言をすることができる。
  中項目計 10~17  

3  保護者と連携を図った学級経営
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
授業参観と保護者会
  • 授業参観や保護者会のねらい
  • 授業参観や保護者会の内容や進め方
  • ねらいを達成するための、資料、交流、意見交換などの工夫
1~2
  • 授業参観や保護者会のねらいを理解し、そのねらいを達成するために様々な工夫をするともに、自信をもって実施する。
学級通信
  • 学級通信の果たす役割とその効果
  • 学級通信の作成上の配慮事項
  • 学級経営に生かす学級通信の工夫
※学級通信を実際に作成して持ち寄り、協議をする
1~2
  • 学級通信の役割や効果、作成上の配慮事項などを理解し、保護者の理解と協力が得られるような、よりよい学級経営に生かす学級通信を作成し発信する。
保護者への助言
  • 家庭訪問、個人面談、個別の相談などの体系や行い方
  • 児童生徒の様子を適確に伝えるための方法の工夫
※ロールプレイングを基に協議する。
1~2
  • 保護者の話をよく聞き、信頼関係を築くとともに、保護者と共に児童生徒のよりよい育成を目指す立場を意識しながら、個々の家庭や児童生徒の状況に即して適切に助言できる。
  中項目計 3~6  

4  学級事務の処理
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
年度当初、各学期当初の学級事務
  • 年度当初の学級事務の内容と留意事項
  • 時間割表、学級通信、児童生徒名簿、緊急連絡網、当番表などの作成
  • 学級日誌の点検と管理、提出物や集金の処理や管理、週案などの作成
1~2
  • 年度当初の学級事務の内容や留意事項を理解し、適切に処理できる。
成績等に関わる諸表簿の作成などの学級事務
  • 成績等の諸表簿に関する学級事務の内容と留意事項
  • 通信簿の性格の理解と通信簿の作成上の留意点、通信簿の渡し方、生かし方など
  • 指導要録の機能、指導要録に関する法的な規定、指導要録の作成上の留意事項、管理及び守秘義務など
  • 出席簿、健康診断票や歯の検査票の適正な処理
1~2
  • 成績等の諸表簿に関わる学級事務の内容と留意事項を理解し、適切に処理できる。
各学期末、年度末の学級事務
  • 学期末や年度末の学級事務の内容と留意事項
  • 諸表簿(出席簿、学級日誌、成績一覧表、指導要録)の整理と提出及び管理、学級会計報告など
1~2
  • 学期末や年度末の学級事務の内容と留意事項を理解し、適切に処理できる。
学級事務と情報処理の活用
  • 情報機器利用の意義と役割
  • 情報機器の活用による学級事務の効率化
1
  • 情報機器の特性を理解し、学級事務において効果的に活用できる。
  中項目計 4~7  
  大項目計 20~37  



 教科指導
1  基礎技術
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
教科指導の基礎技術(その1)
  • 児童生徒理解に関する技術
2~3
  • 児童生徒の実態についての把握の仕方について理解する。
  • 発達段階に応じた児童生徒の実態の特徴について理解する。
  • 効果的な教科指導を行うための教師の視線や教室内の立ち位置などについて工夫できる。
教科指導の基礎技術(その2)
  • 話し方に関する技術
1~2
  • 各学年の発達段階に応じた正しい言葉を使って話すことができる。
  • 児童生徒の興味・関心をひく話し方を工夫できる。
  • 声の抑揚や大小などに気を付け、指導内容がはっきりと伝わるように話すことができる。
教科指導の基礎技術(その3)
  • 聞き方に関する技術
1~2
  • 上手な話の聞き方や話の引き出し方について理解する。
  • 話を聞くときの姿勢や目線について理解する。
教科指導の基礎技術(その4)
  • 書き方に関する技術
1~2
  • 正しい文字や筆順について理解する。
  • 各学年で学習する新出漢字を把握し、適切な漢字の使い方について理解する。
  中項目計 5~9  

2  授業の進め方
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
授業実践に関する技術(その1)
  • 発問の仕方
  • 指名の仕方
  • 話し方
3~4
  • 児童生徒の多様な意見を引き出す発問の仕方を工夫できる。
  • 児童生徒の意見が学習の広がりや深まりにつながることをねらいとした教師の指導のあり方について理解する。
  • 説明や解説、発問、意欲の喚起等について、話し方のこつを学び、授業中の実践につなげることができる。
授業実践に関する技術(その2)
  • 板書の工夫
  • 資料の活用
  • ノートのとらせ方
3~4
  • 1時間の流れや本時のねらい・重点事項・まとめがわかるように板書することができる。
  • 掲示資料や配付資料の内容や掲示方法について学び、効果的に資料を活用できる。
  • ノート点検において、児童生徒の意欲を喚起するコメント等の書き方や評価の仕方を身に付ける。
学習指導案の作成
  • 学習指導案の作成の仕方
  • 指導に基づく細案の立て方
3~4
  • 教材の特性やねらいと児童生徒の実態を関連させた指導目標を立てることができる。
  • 単元全体の構成や学習過程の構成を工夫できる。
  • 板書計画、学習の場の構成、発問等を工夫できる。
  • 単元や各時の目標に応じた評価の視点を持って授業を展開できる。
  • 発問や板書、予想される児童生徒の反応などを視野に入れた学習指導細案を作成できる。
授業における児童生徒理解
  • 児童生徒の反応の捉え方
  • 机間指導を通しての理解の仕方
  • ノートの利用の仕方
3~4
  • 様々な児童生徒の反応に対応できるよう多様な指導の仕方を考えることができる。
  • 効果的な机間指導により個に応じた指導を行うことができる。
  • 発達段階に応じてノートの書き方や整理の仕方について指導できる。
授業の診断と記録の分析
  • 児童生徒による授業評価の在り方
  • 児童生徒の記録や作品の分析方法
3~4
  • 授業前の診断的評価と事後の総括的評価を対比させ、問題点や改善点を自己認識し、授業改善に努めることができる。
  • 児童生徒の学習記録や作品等を分析し、今後の指導方法の改善に努めることができる。
教材研究の方法と実際
  • 授業設計の基礎
  • 教材の収集・選択・分析の方法
  • 教材化の工夫
3~4
  • 教材の特性と児童生徒の関心とを効果的に関連付けて教材化できる。
  • 教材の特性を踏まえ、単元構成や学習過程、評価の在り方を工夫し学習指導案を作成できる。
  • 教材の収集・選択・分析の手法を理解し、授業での教科の指導に用いる生かし方を理解する。
  • 教材の提示や活用の仕方、配列を理解し、学習目標に迫るために教材化できる。
教材研究の進め方
  • 教材の系統性
  • 教材の組み立て
  • 学習指導案の作成
  • 教材に応じた発問
3~4
  • 検定教科書が学習指導要領に準拠して組織配列された指導に用いる指導教材であることを理解し、その活用方法を身に付ける。
  • 教材の系統性や組み立てを踏まえた教材研究の方法を身に付ける。
  • 児童生徒の学習に対する興味・関心・意欲を喚起し、学習を深化させる教材を開発できる。
テストの作成と評価の在り方
  • テストの作成の仕方
  • 評価の仕方
  • 通信簿の記入の仕方
3~4
  • 学習内容が網羅されたテストの作成や構成、実施結果の処理方法を身に付ける。
教科指導と情報機器の活用
  • 情報機器利用の意義と役割
  • コンピュータの特性と利用法
8~9
  • 教科指導における情報機器の果たす意義や役割について理解する。
  • 情報機器の特性と効果的な活用の概要を理解する。
  • 教材提示装置やデジタルコンテンツ等の機能・操作法を知り、その特性を生かした効果的な利用法を理解する。
授業の分析と診断
  • 授業設計
  • 課題や発問と反応
  • 資料提示や板書と反応
3~4
  • 学習目標や児童生徒の実態などを踏まえた授業設計の仕方を身に付ける。
  • 学習意欲を高める課題設定や発問を行うことができる。
  • 効果的な資料提示のタイミングや、構造的な板書を行うことができる。
個に応じた学習指導の進め方
  • 一斉指導の効果
  • グループ学習の効果
  • 個別学習の意義
  • 個に応じた指導の在り方
3~4
  • それぞれの学習形態の効果と問題点について学び、担当する児童生徒の実態や教材の特性と関連付け、実践例の検討を通して一斉指導・グループ学習・個別指導等を効果的に行うことができる。
  • 児童生徒のレディネスやスキルを的確に把握し、個に応じた指導を行うことができる。
学習指導と評価の要点
  • 教育評価の在り方
  • 指導に生かす評価
  • 評価の実践
3~4
  • 指導と評価の一体化について実践を通じて理解する。
  • 様々な評価方法を、児童生徒の学習方法に基づいて活用する技術を身に付ける。
  • 単元前後の児童生徒による授業評価の実施や評価結果の分析を通じて、自己の授業改善に努めることができる。
教材・教具の作成と活用の仕方
  • 自作教材の作成
  • 教材の効果的な提示
3~4
  • 導入部分での児童生徒の意欲を喚起する教材提示、授業の山場で児童生徒の考えを揺さぶる発問や教材、授業のまとめで学習内容が児童生徒に定着する教具など、学力向上に有効な教材・教具の開発に努めることができる。
授業の反省と評価
  • 年間を通しての授業の反省
1~2
  • 授業に関する知識や技術の習得状況を自己診断できる。
年間指導計画の作成
  • 年間実施授業の反省と改善点の検討
  • 指導目標と指導内容の反省及び改善点の検討
  • 単元ごとの指導目標と指導内容の反省及び改善点の検討
  • カリキュラム改善の検討
3~4
  • 年間の授業実践をふり返り、指導内容や時数の配分等について改善箇所を検討できる。
  • 各教科の目標を達成するため、バランスのとれた指導計画となるよう、今年度の実践を反省検討して改善できる。
  • 単元ごとの実践をふり返り、目標設定・単元構成や学習過程の組み方、学習内容・学習評価の仕方・時数の配分等について反省検討を加えて改善できる。
  • 教科間の内容や指導事項の関連を確認し、児童生徒の認識・体得の過程を踏まえたカリキュラムとなるよう検討し改善できる。
  中項目計 48~63  

3  授業参観
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
示範授業参観の視点(その1)
  • 指導案の書き方や内容に関する参観前の視点
2~3
  • 教材観(単元観)と児童生徒観と指導観の関連や、単元全体の構成の仕方、課題設定と評価の関連などが、どのように指導案のうえで表現されているかについて理解する。
示範授業参観の視点(その2)
  • 授業の雰囲気づくりに関する観察視点
2~3
  • 学級全体の把握の仕方や、個々の児童生徒への対応の仕方を身に付ける。
  • 発問の仕方や児童生徒の回答に対する受け答えの仕方を身に付ける。
示範授業参観の視点(その3)
  • 1時間や単元全体の授業構成に関する参観視点
2~3
  • 導入から本時のねらいへの流れや授業の山場づくり、まとめ方と評価の仕方など全体的な構成について理解する。
示範授業参観の視点(その4)
  • 課題設定と評価の仕方に関する参観視点
2~3
  • 児童生徒の実態と教材の特性を加味した課題の設定の仕方と、課題解決に対する評価の仕方を身に付ける。
示範授業参観の視点(その5)
  • 教材教具の使用や学習の場の工夫に関する参観視点
2~3
  • 提示資料や児童生徒が操作する教具の作成方法や提示の仕方、効果的な活用の工夫について理解する。
示範授業参観の視点(その6)
  • グループ学習に関する参観視点
2~3
  • グループ学習のねらいや効果、有効なグルーピングについて理解する。
  • 一斉学習とグループ学習の効果の違いを知り、グループ学習の効果的な活用方法を身に付ける。
示範授業参観の視点(その7)
  • 各教科ごとのねらいや学習の進め方に関する参観視点
8~9
  • 各教科のねらいや授業実施時のポイントなどについて、様々な学年や学級の授業参観を通して理解する。
示範授業参観の視点(その8)
  • 授業形態に関する参観視点
2~3
  • ティームティーチングや課題選択授業、習熟度別指導等の在り方について、様々な学年や学級の授業参観を通して理解する。
示範授業参観の視点(その9)
  • 教科や領域との関連に関する参観視点
2~3
  • 各教科間の関連や、道徳・特別活動・総合的な学習の時間との関連について、様々な学年や学級の授業参観を通して理解する。
  中項目計 24~33  

4  授業研究
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
授業研究(その1) 自己課題の把握と年間計画の作成 3~4
  • 授業における自己の課題を踏まえ、授業研究の実施について年間研究計画を立てることができる。
授業研究(その2) 授業研究における基礎的要素の把握 3~4
  • 公開授業において、「はっきりとわかる言葉で授業のねらいを明確に示す」ことなど、基本的な目標を達成することを意識して行うことができる。
授業研究(その3) ねらい設定と授業のまとめの工夫 3~4
  • 前回のねらい(はっきりと明確に)を踏まえつつ、新たなねらいとして、授業のまとめの工夫(ねらいに対応したまとめを行う)を意識することを目指して授業を実践できる。
授業研究(その4) 児童生徒の意欲を引き出す発問等の工夫 3~4
  • 前回の授業の成果と課題を踏まえつつ、児童生徒の思考力を引き出すための課題の与え方、発問の仕方、作業手順の示し方等についての指導技術の向上に努めることができる。
授業研究(その5) 授業構成の工夫 3~4
  • 1単位時間の授業構成や、児童生徒の意識の流れを踏まえた展開を行うことができる。
授業研究(その6) 学習形態の工夫 3~4
  • 個別学習やグループ学習を機能的に生かすことができる教材を選択し、児童生徒相互の関わりや児童生徒の主体性を生かした学習の在り方を身に付ける。
授業研究(その7) 学び方の工夫 3~4
  • 個別学習やグループ学習に児童生徒が主体的に参加できるよう、学習の進め方に関する資料や計画表などを作成し、授業構成を工夫できる。
授業研究(その8) ティームティーチングによる協力教授方式の工夫 3~4
  • 授業研究を通じて、ティームティーチングにおける指導方法や教員同士及び外国語指導助手(ALT)との関わり方、児童生徒への指導の在り方等を理解する。
授業研究(その9) 少人数指導や習熟度別授業の工夫 3~4
  • 授業研究を通じて、課題選択授業、習熟度別指導等の在り方について、実践を通して指導力の向上に努めることができる。
授業研究(その10) 教科間や他領域との関連指導の工夫 3~4
  • 教科や総合的な学習の時間などを複数教員で指導し、組織として学校教育目標や学年目標に迫る授業の在り方を身に付ける。
  中項目計 30~40  
  大項目計 107~145  



 道徳
1  道徳教育の基礎的理解
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
道徳教育の目標や意義
  • 学校教育全体と道徳教育の関連
  • 道徳教育目標実現のための課題
1~2
  • 学校教育目標と道徳教育の位置付けや目標、意義等を関連付ける作業等を通して、学校教育における道徳教育を関連的な視点から理解し、その特色を押さえることができる。
  • 道徳教育と道徳の時間の関連、生徒指導や人権教育等との関連等を考え、そのよさを知ることや課題の解決に努めることができる。
学校、地域における道徳教育の基本方針
  • 道徳教育の基本方針を具体化する方法
1
  • 学校のある地域や家庭の道徳教育上の背景等を検討し、自校の道徳教育の目標に基づく基本方針を具体化するための教育活動や指導の在り方等について理解する。
道徳教育の諸計画の意義とその作成
  • 道徳教育の諸計画の具体的内容
  • 計画作成、修正の仕方
2
  • 道徳教育の全体計画、道徳の時間の年間指導計画、学級における道徳教育の計画など、道徳教育の諸計画の意義と相互の関連等について理解し、道徳教育の全体像をとらえることができる。
  • 学級における道徳教育推進のための実態を踏まえた計画作成、修正の方法を身に付ける。
他教科領域等における道徳教育
  • 日常指導の中での道徳教育の在り方
  • 各教科等での道徳教育
2
  • 日常の学級経営等の中で行う道徳教育の在り方を考え、学級の実態に応じた日常指導の方法の具体化に努めることができる。
  • 各教科、特別活動、総合的な学習の時間で行う道徳教育の実際を学校の事例から理解し、学年や学級の実態に応じた方法の具体化に努めることができる。
「心のノート」の趣旨とその生かし方
  • 「心のノート」の趣旨と特徴
  • 学校の教育活動や家庭、地域での生かし方
1~2
  • 「心のノート」(全4冊)の趣旨と特徴、その全体的な構成などについて理解することができる。
  • 日常生活での活用、道徳の時間での活用、各教科等での活用、家庭や地域との交流の機会での活用等を理解し、児童生徒の活用を促すことができる。
  中項目計 7~9  

2  道徳の時間の指導
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
道徳の主題構想と資料研究
  • 主題構想の進め方
  • 資料研究や分析の仕方
2
  • ねらいと資料と児童生徒の実態をもとに、授業における主題設定の仕方を身に付ける。
  • 資料の読み取り方、分析の仕方などを、実際例をもとに進め、工夫できる。
道徳学習指導案の作成
  • 道徳学習指導案の作成の仕方
  • 多様な展開の創意工夫
3
  • 資料の特性や児童生徒の実態を踏まえた授業全体の構想や学習過程の構成を考えることができる。
  • 発問の構想、板書計画、学習の場の工夫、学習ノートの工夫、「心のノート」を生かした指導の工夫等を考えることができる。
  • 多様な学習展開の方法を知り、作成した学習指導案を活用し弾力的な指導を工夫できる。
道徳における評価の在り方
  • 道徳性の評価の意味
  • 道徳の時間の指導に関する評価の多様な方法
1~2
  • 道徳教育での児童生徒の評価、授業の評価、計画の評価の意義と方法について理解する。
  • 道徳の時間についての数値によらない評価、児童生徒のみとり、実態把握などの方法について、授業記録等をもとに考え、身に付ける。
示範授業参観
  • 授業構成、展開の工夫、雰囲気作りなどの参観
  • 他教科領域等との異同
2~3
  • 道徳の授業全体の構想から実施までの全体的な手順、教師の学級全体の把握、教師の働きかけなどについて理解する。
  • 発問、個の生かし方、問題追求の方法等について、示範授業の実際をもとに、他教科等との比較を通して指導の特質を理解する。
道徳の授業研究(その1)
  • 道徳授業研究における基礎的要素と自己課題
  • 授業構成や活動の全体的な工夫
3~4
  • 授業の意図の指導案への示し方、児童生徒の学習の様子についての記録の取り方、指導上の課題の見つけ方等、道徳の授業研究の基礎的要素を押さえ、それを意識しながら授業を行うことができる。
  • 1単位時間の授業構成や、児童生徒の意識の流れを踏まえた展開を行い、指導技術の向上に努めることができる。
道徳の授業研究(その2)
  • 発問や児童生徒の学び方、学習形態等の工夫
  • 指導体制や他教科等との関連的指導の工夫
3~4
  • 児童生徒が道徳的価値の自覚を深めるための発問、発言の集約の仕方、個別作業の組み込み方、グループ学習等の学び合いの工夫等について、実践を通して身に付ける。
  • ティームティーチングや地域講師の参画による指導、または、他教科等や体験活動等との関連を意識した指導等に重点を置いて授業を進め、指導力の向上に努めることができる。
  中項目計 14~18  
  大項目計 21~27  



 特別活動
1  特別活動の教育的意義
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
特別活動の目標
  • 特別活動の目標や教育的意義の理解とその重要性の認識
※学習指導要領の特別活動の理解についてレポートを作成し、互いに発表し合い協議をする。
1~2
  • 特別活動の目標や内容が、各教科等にない固有の役割や教育的意義をもっていることを理解し、その重要性を認識する。
特別活動の内容
  • 特別活動の各内容のねらいや特質の理解
※学習指導要領解説特別活動編について、分担してレポートを作成し、互いに発表し合い、協議をする。
1~2
  • 学級活動(話合いの活動、係の活動、集会の活動)、児童会、生徒会活動(代表委員会活動、委員会活動、児童会集会活動)・生徒会活動、クラブ活動(計画、運営に関する話合いの活動、共通の興味・関心を追求する活動、成果を発表する活動)、学校行事(儀式的行事、学芸的行事、健康安全・体育的行事、遠足(旅行)・集団宿泊的行事、勤労生産・奉仕的行事)の各ねらいや特質を理解する。
特別活動の特質
  • 望ましい集団活動の理解
※望ましい例と望ましくない例を出し合い、指導方法について協議する。
1~2
  • 集団活動の指導は、指導法によって、児童生徒にプラスにもマイナスにも作用することを知り、「望ましい集団活動」の条件や「望ましい集団活動」にするための指導方法を理解する。
  中項目計 3~6  

2  特別活動の指導計画授業の実際
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
全体の指導計画と年間指導計画
  • 全体の指導計画と年間指導計画の立案と活用の方法
※各学校の指導計画を持ち寄って、比較や改善点について意見交換をする。
1~2
  • 全体の指導計画や年間指導計画が全教職員によって作成される手順を理解し、その指導計画に即して全校の教師による協力的な指導が重要であることを認識する。
学級活動(1)の指導計画の作成と授業の実際
  • 学級活動(1)の授業を参観し、研究協議をする。
※実際に指導計画を作成して授業実践をする。
1~4
  • 他学級の学級活動(1)の授業(ベテラン教師の示範授業)を参観し、授業改善の視点を理解し、自己の授業改善に生かす。
  • 想定される議題を設定して、授業参観から学んだことを具体的に生かして、学級活動(1)の指導と評価の計画を作成して授業できる。
学級活動(2)、(3)の指導計画の作成と授業の実際
  • 学級活動(2)、(3)の授業の参観・研究協議
※実際に指導計画を作成し、資料を準備するなどして授業実践をする。
1~4
  • 他学級の学級活動(2)の授業(示範授業)を参観し、授業改善の視点を理解し、自己の授業改善に生かすことができる。
  • 自校の学級活動(2)、(3)の年間指導計画の中から題材を選んで、授業参観から学んだことを具体的に生かして、指導と評価の計画を作成して授業できる。
  中項目計 3~10  

3  学級活動の指導と評価の工夫改善
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
学級活動(1)の指導と評価の工夫
  • 学級活動(1)の活動過程における指導と評価
※児童生徒役、教師役を分担して模擬学級会をする。
1~2
  • 学級生活の充実と向上に関する諸問題について、児童生徒が話し合い、よりよい集団目標を決めて、協力して実践できる児童生徒の自発的、自治的な活動の指導と評価の在り方について考え、具体的に工夫改善できる。
計画委員会のの指導と評価の工夫
  • 計画委員会の指導と評価
※児童生徒役、教師役を分担して模擬計画委員会をする。
1~3
  • 学級生活の充実と向上を目指してよりよい話合いの活動にするための計画委員会の組織づくりや事前指導の在り方について考え、具体的に工夫改善できる。
係の活動の指導と評価の工夫
  • 係の活動の組織づくりと計画の立案
※実際に係活動の計画用紙や評価カードを作成したり、係コーナーの構想を考えたりする。
1~4
  • 学級生活の充実と向上に寄与する係の活動にするための組織づくりや日常の指導の在り方について考え、具体的に工夫改善できる。
集会の活動の指導と評価の工夫
  • 集会の活動の計画立案と協力的な活動
※実際に学級集会活動の計画を作成する。
1~5
  • 学級生活の充実と向上を実感できる集会の活動にするための計画立案や協力的な活動の指導の在り方について考え、具体的に工夫改善できる。
学級活動(2)、(3)の指導と評価
  • 学級活動(2)、(3)の活動過程における指導と評価
※児童生徒役、教師役を分担して模擬授業をする。
1~6
  • 学級に共通する生活上の諸問題や、学ぶこと、将来の生き方などについて、児童生徒が話し合い、よりよい個人目標を決めて、強い意志で実行することができる児童生徒の自主的、実践的な活動の指導と評価の在り方について考え、具体的に工夫改善できる。
  中項目計 5~20  

4  児童会・生徒会活動、クラブ活動、学校行事の指導と評価の工夫改善
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
児童会・生徒会活動
  • 児童会・生徒会活動の指導と評価の工夫改善
※実際に自分が担当する委員会のこれからの指導計画や委員会活動ノートや評価カードを作成する。
1~2
  • 各種委員会活動の組織づくりと児童生徒による活動計画立案の指導と評価、異年齢集団活動のよさを生かした代表委員会活動、委員会活動、児童会集会活動又は生徒会活動の指導と評価、及び児童会集会活動や生徒会の諸活動への参加の指導と評価などの在り方について考え、具体的に工夫改善できる。
クラブ活動(小学校のみ)
  • クラブ活動の指導と評価の工夫改善
※実際に自分が担当するクラブのこれからの指導計画やクラブ活動ノートや評価カードを作成する。
1~3
  • クラブ活動の組織づくりと児童生徒による活動計画立案の指導と評価や異年齢集団活動のよさを生かした共通の興味・関心を追求する活動、成果を発表する活動の指導と評価などの在り方について考え、具体的に工夫改善できる。
学校行事
  • 学校行事の計画立案や指導と評価の工夫改善
※自校の学校行事の中からひとつを選び、実際に活動計画を作成する。
1~3
  • 学校行事の計画立案や安全への配慮について理解し、児童生徒が主体的に参加できるようにする指導と評価の在り方について考え、具体的に工夫改善できる。
集団宿泊体験
  • 初任者による集団宿泊体験と集団宿泊活動(相互交流、社会教育施設の利用、各種野外活動の企画・運営、レクリエーションなど)の指導の実際
6~12
  • 教師として互いによりよく成長しようとする人間関係をつくることができる。
  • 役割分担、野外活動やレクリエーション指導などの実際を知って、指導に生かすことができる。
  中項目計 9~20  
  大項目計 20~56  



 総合的な学習の時間
1  趣旨・ねらい
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
総合的な学習の時間の趣旨
  • 総合的な学習の時間の創設の趣旨
1~2
  • 総合的な学習の時間の創設の経緯を理解する。
  • 総合的な学習の時間の教育課程上の位置づけを理解する。
  • 総合的な学習の時間の趣旨について理解する。
総合的な学習の時間のねらい
  • 総合的な学習の時間の指導のねらい
2~3
  • 総合的な学習の時間の学習活動の3つのねらいについて理解する。
  • 総合的な学習の時間の学習活動が、学習指導要領に示すこの時間の趣旨やねらいを踏まえて設定されるものであることを理解する。
  中項目計 3~5  

2  全体計画の作成
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
全体計画の必要性
  • 総合的な学習の時間の全体計画の作成の必要性
2~3
  • 全体計画の作成が必要なことを総合的な学習の時間の趣旨やねらいとの関連の中で理解する。
全体計画の内容と取扱い
  • 全体計画の内容
  • 全体計画には総合的な学習の時間の目標や内容、学習活動、指導方法、指導体制、学習の評価の計画などがあることを理解する。
  • 学校の全体計画を踏まえて、学年や学級の具体的な計画を作成することを理解する。
  • 各教科、道徳、特別活動との関連、学年間や学校段階間の指導との関連に十分配慮した計画を作成できる。
  • コーディネーターの役割
  • 計画作成に当たって、学校として総合的な学習の時間に組織的に取り組むための企画・調整を担うコーディネーターの必要性や役割について理解する。
  • 全体計画の取扱い
  • 計画、実施、評価、次年度の計画の改善という一連の取組を着実に行うことを理解する。
  • 学習活動の展開に当たっては、実際の進行の状況や情報や意見の交換等により、必要に応じて基本的な方針に沿って全体計画を適宜見直していく視点を持つことを理解する。
  中項目計 2~3  

3  学習活動の進め方
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
学習活動の展開
  • 教師の適切な指導による学習活動の展開
3~4
  • 児童生徒が、自らの課題意識や興味・関心に基づき、学習活動を選択・設定できるように展開の仕方を工夫改善できる。
  • 児童生徒を主体とした創意工夫を生かした学習活動を展開しながら、学習の場面に応じた教師の適切な指導の仕方を身に付ける。
体験的・問題解決的な学習
  • 体験的・問題解決的な学習の仕方
3~4
  • 自然体験やボランティア活動などの社会体験、観察・実験、見学や調査、発表や討論、ものづくりや生産活動などの体験的な学習や問題解決的な学習を積極的に取り入れた学習の展開を工夫できる。
  • 学習活動の展開に当たっては、児童生徒をはじめ教職員や外部の協力者などの安全確保、健康や衛生等の管理に十分配慮することを理解する。
学習形態、指導体制の工夫
  • 学習形態、指導体制の工夫
2~3
  • グループ学習や異年齢集団での学習など学習形態の工夫や外部人材の活用、協力的な指導の仕方を身に付ける。
地域の教育資源の活用
  • 地域の多様な教育資源の積極的な活用の仕方
5~6
  • 様々な教育機関や事業所、各種団体等を積極的に活用するために必要な資料の整備や連携の方法について身に付ける。
  • 教師自身がフィールドワーク等を通じて、地域を深く理解し、その教材化に努めることができる。
  • 取組内容の不断の検証の中で、地域の教育資源の積極的な活用について工夫できる。
国際理解・外国語会話等の学習活動
  • 国際理解やその一環としての外国語会話等の学習活動の工夫
3~4
  • 国際理解やその一環としての外国語会話等を行う際には、総合的な学習の時間のねらいを踏まえること(実践的なコミュニケーション体験等)を理解し、児童生徒が外国語に触れ、外国の生活・文化に親しむような体験的な学習の展開の仕方を工夫できる。
  中項目計 16~21  

4  評価の特質と評価方法
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
評価の特質
  • 評価の特質
1~2
  • 総合的な学習の時間においては、学習の状況や成果などについて、児童生徒のよい点、意欲や態度、進歩の状況などを踏まえて適切に評価することが重要であることを理解する。
評価の方法と生かし方
  • 評価の方法と生かし方
4~5
  • 評価には、教師による評価、児童生徒の自己評価や相互評価など、多様な方法があることを理解する。
  • 児童生徒のワークシート、ノート、作文、絵、レポートなどの製作物、発表や話し合いの様子などから、評価する方法や評価を生かした指導の仕方を身に付ける。
  中項目計 5~7  
  大項目計 26~36  



 生徒指導・進路指導(キャリア教育)
1  生徒指導
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
生徒指導の意義
  • 生徒指導の意義
  • 生徒指導をめぐる状況と今日的課題
2~3
  • 生徒指導が今日抱えている課題状況について理解する。
  • 生徒指導に関係する法律等には、どのようなものがあるか具体的な事例を通して理解する。
児童生徒理解の内容と方法
  • 児童生徒観・人間観
  • 児童生徒理解の対象と立場
  • 診断的理解と共感的理解
  • 児童生徒理解のための資料
  • 児童生徒理解に結びつく生徒指導
2~3
  • 児童生徒観、人間観を探求し、児童生徒理解に関する基礎的な知識を身に付ける。
  • 共感的理解の大切さについて理解を深め、その技術を身に付ける。
  • 社会の変化を踏まえ、児童生徒像を明確にすることができる。
教員と児童生徒の人間関係
  • コミュニケーションの技術
  • 教師のリーダーシップ
  • 体罰と懲戒、出席停止
  • 児童生徒の人権
2~3
  • 教員と児童生徒のコミュニケーションの図り方やリーダーシップの発揮に関する技術を身に付ける。
  • 体罰と懲戒を中心に日常の指導事例を踏まえ、具体的な指導の在り方、法令に基づく出席停止制度の適切な運用の在り方を理解する。特に、誉めることの効果、体罰の与える影響、児童生徒の人権などについて理解する。
児童生徒の誉め方・叱り方
  • 校則
  • 賞と罰の考え方と方法
3~4
  • 初任者の学級の事例をもとにして、賞罰の教育的意味を理解し、具体的な方法を身に付ける。特に、集団の規律と個人の行動との関連を踏まえ、望ましい誉め方・叱り方について理解する。
ガイダンスの機能と教育相談の充実
  • 学級活動等の指導と工夫
  • 生徒指導・教育相談の実際
  • 児童生徒理解の内容と方法
3~4
  • 学校生活への適応や人間関係の形成などについて、ガイダンスの機能を生かした学級活動等、具体的な指導の在り方を理解する。
  • 学校における生徒指導・教育相談の在り方について、基礎的な知識や技術を身に付ける。
  • 生徒指導・教育相談に関する年間計画の作成を通して、その進め方についての心構えや技術を身に付ける。
  • 児童生徒理解に必要な心理検査の活用、観察・指導の理論と実際、個人資料の収集・解釈及び活用などについて理解を深めるとともに知識、技術を身に付ける。
  • スクールカウンセラーとの連携の在り方について、事例等を基に議論を重ねながら、効果的な連携の方策について理解する。
  • 不登校や中途退学について、事例等を基に議論を重ねながら、適切な対応の方策を導き出す手法について理解する。
社会奉仕体験活動等、体験活動の意義と進め方
  • 社会奉仕体験活動等、体験活動の意義
  • 社会奉仕体験活動等、体験活動の指導と工夫
3~4
  • 勤労や生産に関わる体験的な活動、ボランティア活動など社会奉仕の精神を養う体験等についての意義を理解するとともに、学校や地域社会の実態及び児童生徒の発達段階に基づいた活動を行う上で必要な知識を身に付ける。
  • 社会奉仕体験活動等、体験活動の全体計画の作成を実習する。
児童生徒の健全育成の取組
  • 自己指導力の育成
  • 人間関係形成能力の育成
2~3
  • 社会的自立に向けた自己指導力の育成の方策について理解する。
  • 望ましい人間関係の在り方、その形成のための方策について具体的に理解する。
問題行動等に関する事例研究
  • 学校、学級内における問題行動の指導の在り方
  • 少年非行等への対応
3~4
  • いじめ、暴力行為について、初任者の学年や学級の事例等を基に議論を重ねながら、学校や学級内における問題行動等への対応の方策を導き出す手法について理解する。
  • 学校外における少年非行等の現状について、事例等を基に議論を重ねながら、学校・家庭・地域が一体となった少年非行等への対応(非行防止教室等の未然防止の取組、緊急対応、事後指導)の在り方について理解する。
学校における生徒指導体制
  • 生徒指導体制の意義
  • 生徒指導における共通理解
  • 生徒指導全体計画
  • 生徒指導組織
  • 生徒指導と学級担任
  • 生徒指導に関する評価
  • 生徒指導と教育課程の関係
2~3
  • 生徒指導の充実を図るには、生徒指導を組織的に進めることの重要性や生徒指導の望ましい在り方について共通理解が必要であることを理解する。特に、生徒指導の全体計画、組織、教育課程と生徒指導、生徒指導に関する評価などについて理解を図ることを通して、学級担任としての自己の位置を確認することができる。
家庭・地域や関係機関との連携
  • 生徒指導を進めるに当たっての家庭・地域や関係機関との連携の在り方
  • 生徒指導上の諸課題
1~2
  • 家庭・地域や関係機関との行動連携による問題行動等の予防や解決と、児童生徒の健全育成に向けた横断的な取組等について理解する。
  • 家庭・地域への情報発信等についての方法等の実際の手法を習得するとともに、家庭や地域への説明責任の重要性について理解する。
  • 児童生徒の問題行動や児童虐待等の状況並びに社会的背景や各種の施策や取組に関する資料等の分析を行い、課題解決策を検討し、自校の取組みに生かすことができる。
生徒指導の反省と評価
  • レポートのまとめ方
  • 年間の反省
  • 発表の仕方
  • 課題意識の発展のさせ方
1~2
  • 課題意識を基にレポートを作成する。レポートの書き方を身に付ける。授業研究の進め方との関連を踏まえて、技術を確かなものとすることができる。
  • 年間の研修について体験をまとめ、より課題意識を高め発展を図ることができる。
  中項目計 24~35  

2  進路指導
研修項目 研修内容 研修時間 研修の目標(身に付けたい資質・指導力)
進路指導(キャリア教育)の意義
  • 進路指導(キャリア教育)の意義
  • 進路指導をめぐる状況と今日的課題
2~3
  • 進路指導が今日抱えている課題について理解を深めるとともにキャリア教育が求められた背景とその意義について理解する。
  • 進路指導に関係する法律等には、どのようなものがあるか具体的な事例を通して理解する。
進路指導(キャリア教育)の展開と事例研究
  • 進路指導(キャリア教育)の事例の研究
  • 進路指導(キャリア教育)の授業研究等
3~4
  • 学級活動等において取り上げる指導の内容、教材作成とその活用、学習の展開の形態と方法の実際などについて理解する。
  • 各教科、総合的な学習の時間、特別活動、道徳等においての取り上げ方を理解するとともに授業研究を行うことができる。
進路情報の収集と活用
  • 進路情報の収集、活用の方法
1~2
  • 進路情報の種類、情報の収集・整備・活用・保管、情報の提供とその内容などについての理解を深めるとともに知識、技術を身に付ける。
職業や進路にかかわる啓発的な体験活動の指導の実際
  • 職業や進路に関わる啓発的な体験活動の意義
  • 職業や進路に関わる啓発的な体験活動の計画と工夫
2~3
  • 職業や進路に関わる啓発的な体験活動を通して、望ましい勤労観や職業観を育成することの意義を理解する。
  • 体験活動の事前事後指導等を含んだ全体計画の作成の実習と指導の実際について理解する。
学校における進路指導(キャリア教育)体制
  • 進路指導(キャリア教育)体制の意義
  • 進路指導(キャリア教育)における共通理解
  • 進路指導(キャリア教育)全体計画
  • 進路指導(キャリア教育)組織
  • 進路指導(キャリア教育)と学級担任
  • 進路指導(キャリア教育)に関する評価
  • 進路指導(キャリア教育)と教育課程の関係
2~3
  • 進路指導(キャリア教育)の充実を図るには、進路指導(キャリア教育)を組織的、計画的に進めることの重要性や在り方について共通理解が必要であることを理解する。特に、進路指導(キャリア教育)の全体計画、組織、進路指導(キャリア教育)と教育課程、進路指導(キャリア教育)に関する評価などについて理解を図ることを通して、学級担任としての自己の位置を確認できる。
  • 小学校、中学校、高等学校を通じて、組織的、系統的に進路指導(キャリア教育)を進めることについて理解する。
ガイダンスの機能と教育相談の充実
  • 学級活動等の指導と工夫
  • 進路相談(キャリアカウンセリング)の実際
  • 児童生徒理解の内容と方法
3~4
  • 教科・科目や進路の選択などについて、ガイダンスの機能を生かした学級活動等の具体的な指導の在り方を理解する。
  • 学校における進路相談(キャリアカウンセリング)の在り方について、基礎的な知識や技術を身に付ける。
  • 進路相談(キャリアカウンセリング)に関する年間計画の作成を通して、進め方についての心構えや技術を身に付ける。
  • 児童生徒理解に必要な心理検査の活用、観察・指導の理論と実際、個人資料の収集・解釈及び活用などについて理解を深めるとともに知識、技術を身に付ける。
家庭・地域や関係機関との連携
  • 進路指導(キャリア教育)を進めるに当たっての家庭・地域や関係機関との連携の在り方
1~2
  • 職業や進路に関わる啓発的な体験活動を進めるに当たって、家庭・地域や関係機関、及び上級学校との効果的な連携の在り方について理解する。
  • 家庭・地域への情報発信等についての方法等の実際の手法を習得するとともに、家庭や地域への説明責任の重要性について理解する。
進路指導(キャリア教育)の反省と評価
  • レポートのまとめ方
  • 年間の反省
  • 発表の仕方
  • 課題意識の発展のさせ方
1~2
  • 課題意識を基にレポートを作成することを通して、レポートの書き方を身に付ける。授業研究の進め方との関連を踏まえて、技術を確かなものとすることができる。
  • 年間の研修について体験をまとめ、より課題意識を高め発展を図ることができる。
  中項目計 15~23  
  大項目計 39~58  


 

-- 登録:平成21年以前 --