多様な学習を支援する高等学校の推進事業(平成29年度)(4)

学校法人益田永島学園

【調査研究課題名】
益田ソーシャルポート(都市と地方の教育ニーズをつなぐバイターン)事業

【調査研究成果】
 [調査研究校:明誠高等学校]
県内生徒に対しては,自己肯定感の向上をはじめ様々な成果があったことから,本事業が一定の効果があったと考えている。都市部ではいわゆる「通信制高校のサポート校」が多数存在,課題を抱える生徒への支援機関として機能しているが,地方都市においてはその数は少なく,孤立している通信制課程在籍生徒が多い。本事業がそうした生徒に対して有効な取り組みを行えたことは,地方の通信制高校生の教育ニーズに合致した結果と考える。
一方,県外生徒に対しては充分な事業を実施できたとは言えなかった。原因として,生徒の課題の緩和に有効な第一産業への従事や中長期滞在の態勢を事業期間中に十分構築できなかったことが挙げられる。今後同様の事業を実施する際には心身面への支援はもとより,生徒に関わっている支援者や地域住民・第一次産業従事者がどのようにプログラムに関わりどういった役割を担うのか,そういった視点からの事業組立も必要不可欠である。

学校法人八洲学園

【調査研究課題名】
支援を要する子どもたちに対しての就労支援の取り組み研究

【調査研究成果】
 [調査研究校:八洲学園高等学校]
八洲学園高等学校では手帳を有する子どもたちも含め,手帳を有さないがコミュニケーション能力に遅れがある子どもや小・中学校,高等学校における不登校経験者など,様々な特徴や経験を持つ子どもたちを「支援を要する子ども」と定義づけ,その子どもたちに対し,特に進路活動,就労支援に関する取り組み体験を「慣れる」まで繰り返す学習活動を計画した。この学習活動計画は何度も成功体験を味わうことで「自信」をつけ,「自己肯定感」を持たせ,自立を促すことを目標としている。  
本調査研究を実施するにあたり,複数分野の外部アドバイザーを招き,学習内容やその実施報告をおこない,意見交換の為の検討会議を年間で3回開催し,様々な分野からの助言を取り入れ,PDCAサイクルを繰り返しながら,年間を通して実施しできる計画を策定した。

お問合せ先

初等中等教育局参事官(高等学校担当)付

Get ADOBE READER

PDF形式のファイルを御覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要な場合があります。
Adobe Acrobat Readerは開発元のWebページにて、無償でダウンロード可能です。

(初等中等教育局参事官(高等学校担当)付)