中高一貫教育Q&A:趣旨・目的に関すること

【Q1】 なぜ,中高一貫教育制度を導入したのですか。

【A1】
 中高一貫教育制度は,「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」(平成9年6月中央教育審議会第2次答申。以下「平成9年答申」という。)においてその基本的な考え方や制度の骨格が示されました。
 平成9年答申においては,昭和46年の中央教育審議会答申以来の幅広い検討を念頭に,中高一貫教育が,私立の中・高等学校を中心に,実際上相当の広がりを持って行われていた現状も踏まえつつ,その導入についての検討がなされました。その結果として,心身の成長や変化の著しい多感な時期にある中等教育において,一人一人の能力・適性に応じた教育を進めるため,中学校教育と高等学校教育を6年間一貫して行うことについて,考えられるその利点や問題点を挙げつつ,大きな幾つかの利点を持つ中高一貫教育を享受する機会を,子どもたちにより広く提供することが望ましく,中高一貫教育を導入することが適当であるとの結論に達しました。一方で,中高一貫ではない中学校・高等学校の利点や意義も確認し,その上で,子どもたちや保護者の選択の幅を広げる観点,さらには,地方公共団体や学校法人などの学校設置者が自らの創意工夫によって特色ある教育を展開する観点から,その中等教育における選択肢としての意義を提言しました。
 この平成9年答申における提言を踏まえ,子どもたちや保護者などの選択の幅を広げ,学校制度の複線化構造を進める観点から,中学校と高等学校の6年間を接続し,6年間の学校生活の中で計画的・継続的な教育課程を展開することにより,生徒の個性や創造性を伸ばすことを目的として,中高一貫教育制度が平成11年度から選択的に導入されました。

【Q2】 中高一貫教育の選択的導入とは何ですか。

【A2】
 中高一貫教育の導入の趣旨は,Q1で述べたとおりですが,この制度には,一方で,生徒集団が長期間同じメンバーで固定されることから,学習環境になじめない生徒が生じるおそれがあるなどの留意点もあります。また,従来の中学校・高等学校において,学校生活を送りたいと考えている生徒も多数いると考えられます。
 このように,従来の中学校・高等学校の制度を選択するか,中高一貫教育を選択するか,その考え方は,個々の生徒や保護者によって異なるものです。そこで,全ての学校を画一的に中高一貫教育校にするのではなく,生徒と保護者がいずれをも選択できるよう,設置者がそれぞれの地域の実情を踏まえながら,その機会を提供することとしました。これが中高一貫教育を選択的に導入した理由です。

平成10年度までの制度 小学校、中学校、高等学校 現行の制度 小学校卒業後の選択肢に中高一貫教育校を追加

【Q3】 全国にどのくらいの中高一貫教育校がありますか。

【A3】
 中高一貫教育制度に基づく中高一貫教育校は,国公私立を合わせると,平成30年5月現在635校が設置されています。
 このほかにも,中学校・高等学校を併設する私立学校では,従来から,学校運営を一体化することなどにより,独自に中高一貫教育を行っています。

【Q4】 中高一貫教育制度に基づく教育は,従来から私立学校を中心に行われていた中高一貫教育と何が異なるのですか。

【A4】
 中高一貫教育制度は,中学校と高等学校の6年間を接続し,6年間の学校生活の中で計画的・継続的な教育課程を展開することにより,生徒の個性や創造性を伸ばすことを目的として設けられおります。そのため,中高の接続を前提とした特色あるカリキュラムを編成することができるよう,学習指導要領の範囲を越えた指導ができるような特例が設けられています(特例についてはQ15を参照)。 

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初等中等教育局参事官(高等学校担当)付

(初等中等教育局参事官(高等学校担当)付)

-- 登録:平成24年02月 --